今やエルメスの代名詞とも言える「バーキン」ですが、実はバーキンの原型になった「オータクロア」というバッグがあります。このオータクロアが誕生したのは1892年。当時は馬具をしまうために作られたものだったそうです。今回は、エルメスのバーキンの原型になった「オータクロア」の歴史や種類、バーキンとの違いについて紹介していきます。
オータクロアが誕生したのは、1892年。馬に乗る際に使用する「鞍」という道具をしまうためのものとして作られたのが最初です。現在、エルメスで最も人気のバーキンは、このオータクロアが原型になっていると言われています。オータクロアの特徴としては、エルメスのバッグの中でもサイズが少し大きめであることです。バーキンも比較的大きめに作られていますが、バーキンよりもひとまわり大きいのがオータクロアです。このオータクロアは、国内のドラマの中で女優が身につけていたことがきっかけとなり、最近、以前に増して注目を浴びています。通常でもお出かけの際でも使いやすく、収納力が抜群のバッグとして知られています。
オータクロアは数多くのサイズ展開があります。「オータクロア28」は、横幅28cm、高さ24cmという、オータクロアの中では最も小さいサイズです。小さいのに収納力があり、存在感もあります。日本ではあまり見かけることのないサイズです。「オータクロア32」は、横幅32cm、高さ27cmのサイズのもので、最も人気の高いサイズでもあります。身長の低い女性でも合わせやすい大きさであることが、人気の秘密かもしれません。さらに「オータクロア45」という横幅45cm、高さ28cmという大きめのサイズのものもあります。収納力があり、丈夫なため、ビジネス用として愛用する女性が多いです。サイズが比較的大きめなため、身長の高い女性にはオススメのサイズです。「オータクロア50」というサイズになると、横幅50cm、高さ41cmという旅行バッグ並みの大きさになります。普段使いをするのは大きすぎるかもしれませんが、出張や、荷物が多くなる日などはこれひとつで十分です。国内でもなかなか見ることができないサイズのオータクロアです。
オータクロアの素材やカラーバリエーションも様々です。最も人気の素材は牛革ですが、手触りが特徴的なボックスカーフや、定番のトゴ、トリヨンクレマンスという型押し素材も人気です。牛革で最も人気の色はブラックですが、購入する時期や好みによっては、鮮やかなカラーを選ぶ人も少なくありません。
バーキンの原型となったといわれるオータクロアですが、実際のところバーキンとの違いは何でしょうか。原型になったというだけあって、デザインはバーキンもオータクロアもよく似ていますが、最も分かりやすい違いといえば、デザインやサイズです。エルメスの中でも比較的大きいサイズのバーキンですが、オータクロアはそれよりもひとまわり大きく作られていますし、バーキンが横長のデザインなのに比べ、オータクロアは縦長のデザインです。ブームとしては、縦長よりも横長のデザインの方が人気であるため、オータクロアよりもバーキンの方が注目されたという説もあります。
いかがでしたか?バーキンの原型でもあり、エルメスの初期のころからあるオータクロアは、まさにエルメスの名品といえます。エルメス好きであれば、誰もがオータクロアの存在を知っていますし、バーキンやケリーに人気が出ている中、オータクロアを愛用しているとなれば、周囲からの注目度も上がりそうですよね。オータクロアの場合、サイズによっては国内ではなかなか見ることができないため、入手できればますます珍しがられるかもしれません。