ここが本物と違う!大黒屋が教える偽物ロレックスの見分け方
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ベテラン査定員 中村
査定員 堀井
「自分が持っているロレックスが、偽物ではないかと心配・・・」
「偽物かどうかを調べるには、どこを見ればいいの・・・?」
高級腕時計ブランドの代名詞であるロレックス。
人によっては一生に一度の買い物ですよね。
そんな高級時計のロレックス。
皆さん、ご自身がお持ちのロレックスが偽物だなんて知ったら、とってもショックですよね。
「保証書が付いているから絶対に本物」とおっしゃるお客さまもいますが、毎日たくさんのロレックスを査定している私たち査定員からすると、必ずしもそうとは言い切れません。
どこで購入したかにもよりますが、特定のルートで偽物ロレックスが流通しているのも事実です。
こんにちは。
ブランド買取の大黒屋でロレックスマニアといわれている査定員の中村です。
世の中には、大変多くの偽物ロレックスが出回っているといわれています。
しかし、わたしたち査定員ならいざしらず、一般の方が偽物を見分けるのは非常に難しいのも事実。
何しろ時計のパーツやロゴマークは非常に小さいですから、どこをどう見分ければいいのかよくわからなくて当然なんです。
さらに、真贋に関する知識や資料は、世間一般のブランド買取店や質屋さんからはあまり公開されません。
そのため、見分け方の知識や偽物の情報があまり広まっていません。
それも原因のひとつのように思います。
では、私たちのような査定員でないと、偽物を見分けることはできないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
たしかに、精巧な偽物を見分けるのは、我々でなければ不可能です。
しかしながら、一定の真贋の知識を持っていれば、簡単に見分けられる偽物も存在します。
今日はその知識や見分け方を公開することで、少しでもロレックスユーザーの皆さんの不安を払拭したいと考えました。
ということで、今回は私が大黒屋査定員の堀井からインタビューを受ける形で、「大黒屋が教える偽物ロレックスの見分け方」をお伝えいたします。
ぜひロレックスをお手元に準備して、チェックしてみてくださいね。
偽物のロレックスはどのぐらい存在する?
― 大黒屋にもロレックスの偽物が持ち込まれることがあるんですか?
まれに持ち込まれることがあります。
― お客さまは偽物と気がついていないのですか?
残念ながらお客さまは気づいていないケースがほとんどです。
― 本物と偽物の違いを見る時のポイントは何でしょうか?
両者の根本的な違いは、「プロが作っているかどうか」です。
ロレックスは一流の時計職人が手間暇をかけて、1つずつ丁寧に作られている「作品」です。
見た目や機能はもちろん、手触りなど細部までこだわり抜いて作られています。
それに対して、偽物を作っているのは二流以下の職人。
偽物の職人は、本物に近づけようと一生懸命になっていますが、細かいところを見ると、アラが見つかります。
技術が追いつかず、陳腐な作りになってしまうのです。
このような視点で、本物と偽物を観察してみましょう。
エクスプローラーⅠの偽物
最初に検証するのは、エクスプローラーⅠです。
エクスプローラーⅠとは・・・
黒の文字盤に3本の針という、非常にベーシックな時計。
フォーマルにもカジュアルにも使える定番中の定番で、ロレックスの入門的なモデル。
ロレックスの中で最も人気が高い。
― こちらが「エクスプローラーⅠ」ですね。
どちらが本物でどちらかが偽物か、わかりますか?
シャープさがない
まず、時計ケースのアップの写真を見てください。
一方が本物、もう一方が偽物なのですが、パッと見では、違いがわかりません。
よくできているな・・・と思います。
しかし王冠マークに注目してみてください。
偽物の王冠が大きく、文字がやや太いです。
ブレスとのつなぎ目、ラグと呼ばれる部分も、偽物のほうがちょっとだけ太いようです。
全体的に見て、偽物はシャープさに欠けるところがあります。
王冠マークと「ROLEX」という文字のバランス
さらに文字盤を拡大してみてみましょう。
王冠マークとROLEXの文字の太さは、見比べてみると違いがよくわかると思います。
もっと拡大してみてみましょう。
どうです?
偽物のほうが、文字がぼやけていて、不鮮明ですよね。
本物は文字がシャープな線で描かれていて、くっきりしています。
文字をにじませずにシャープな線で書くには、高度な技術が必要です。
プロの職人が丁寧に作っているということがわかります。
それに対して、偽物は技術を持っていない職人が作ったものなのでしょう。
同じように描こうとしても、技術が伴っていないので、振るわない出来となるのです。
数字のバランス
文字盤の「9」の部分を見てください。
もっと拡大してみましょう。
数字の内側の白い部分は夜光塗料です。(暗闇でも文字盤が光ります)
よく見ると、この描き方が、偽物のほうは雑なのです。
赤丸の部分に注目して下さい。
塗料と銀色の隙間の間隔のバランスが悪いです。片側にずれていますね。
本物のほうがキレイな間隔で描かれています。これはプロの仕事だということが分かります。
夜光塗料の量
こちらは文字盤の「△」の記号を拡大したものです。
この「△」の中にも、夜光塗料が使われています。
偽物は、夜光塗料の量が少ないですよね。塗り方も雑で、やや淵がにじんでいます。
本物のほうは、縁までたっぷりと塗料が使われていますが、きれいに塗られています。
さすがプロの職人技といったところでしょう。
ガラス面の王冠の映り込み
今度は文字盤の数字、「6」の部分に注目してください。
書体がやや違うことがわかると思いますが、それはちょっと置いておいて…。
さらに拡大してみましょう。
偽物の「6」の下の部分に、うっすら王冠マークが見えるのがわかると思います。
2000年以降のロレックスの時計には、文字盤のガラスの中に王冠の透かしマークが刻印されています。
この王冠マークの刻印は、本来、肉眼では確認しづらく、横からルーペで確認してはじめてわかる印です。
しかし、この偽物は王冠マークが思いっきり写り込んでいますよね。ちょっと作りこみ過ぎてしまったのでしょう。
ブレスの「王冠マーク」の刻印
つづいて、腕に巻くブレス部分に注目してみましょう。
ロレックスは、ブレスの部分にもシンボルの王冠マークが刻印されています。
本物と偽物の違いがわかるでしょうか?
もっと拡大してみましょう。
本物のほうが、ふっくらしていますよね?下の楕円部分の形も違います。
本物はプロの職人によって、王冠の凹凸が巧みに彫られています。
偽物は王冠の凹凸がなく、平べったい彫り込み。
技術の差が歴然と出ていますね。
ベルトの内側の刻印
ベルトのバックルの内側もみてみましょう。
ROLEXという文字の上に、こちらも王冠マークの刻印があります。
さらに拡大して見てください。
偽物のほうは立体感がなくて、平べったいのがわかると思います。
リューズの王冠マークとエッジ
つづいてリューズ(ネジの部分)にも注目してみましょう。
これも偽物と本物を比べると違います。
拡大して、リューズのギザギザ部分に注目して下さい。
先端の形が違いますよね。偽物のほうは微妙に先端が尖っています。
偽物のように尖っていると、指先に負担がかかって、巻きにくいんです。
プロの職人は使い心地にこだわって作りますから、「尖らせ過ぎず、巻きやすい」リューズが特徴です。
こんな細かいところにも、プロとの違いが出ているわけです。
エクスプローラーⅡの偽物
つづいて検証するのは、「エクスプローラーⅡ」です。
「エクスプローラーⅡ」とは・・・
「エクスプローラーⅠ」の後継機種として、1971年に発表された時計。
いかなる過酷な環境にも耐えうる作りで、世界中の冒険家たちに愛されている。
24時間表示機能(24時間ベゼル)が大きな特徴。
どちらが本物かわかりますか?
エクスプローラーⅡはエクスプローラーⅠと基本的なデザインは似ています。
しかし、「デイト表示」「リューズ部分のガード」「24時間表示機能(24時間ベゼル)」がついている点が違います。
また「904L ステンレス スチール」という、宇宙航空でも使用される、非常に壊れにくい素材が使用されているんです。
インデックスのバランスが悪い
まずは時計の文字盤をアップにした写真からごらんください。
文字盤の1~12の数字の代わりに配置された丸いポッチをインデックスといいます。
このインデックスの位置に注目してください。
本物は目盛りとインデックスの左右のバランスが均等に配置されています。
インデックスをバランスよく配置するには、ロレックスの職人しかできない高度な技術が必要です。
それに対して、偽物は目盛りの真ん中にくるようにバランスよく配置されていません。
全体的に見てもインデックスの位置がバラバラで、見ているだけで違和感を感じます。
もし、あなたのロレックスになんともいえない違和感を感じたら、偽物を疑ってもいいかもしれません。
そういった勘は、案外当たっているんですよ。
夜光塗料がはみ出している
さらに文字盤をよく見て下さい。
暗闇でも時間がわかるように、インデックスや針の先端部分には、夜光塗料が塗られています。
夜光塗料が塗られている部分を、さらに拡大して見てみましょう。
本物は夜光塗料が丁寧に塗られていて、黒い縁の部分がはっきりとしています。
しかし、偽物は塗料がはみ出して、ふちが細くなっていますね。
職人の力量によって、こういうところに違いが出てきます。
王冠の透かしマークがはっきりと見える
今度は文字盤のガラス部分を拡大してみましょう。
2001年頃あたりから製造されたエクスプローラーⅡにも、レーザーで掘られた小さな王冠の透かしマークがあります。
この透かしマークは、肉眼ではほとんど見えず、写真にも写りません。
ある角度からルーペで覗いて、ようやく確認できるくらいのレベルです。
しかし、この偽物写真のように、はっきりと写真に写り込んでしまっているのは、偽物です。
24時間計の赤い針が太い
つづいて、エクスプローラーⅡの特徴の一つ、赤い針にご注目下さい。
この赤い針は24時間を示す24時間計です。
本物と偽物の赤い針を比べてみましょう。
偽物は本物よりもかなり太いですね。
この針は、細い針に赤い塗料を塗って作られています。
針に塗料を塗るのは、ハイレベルな技術が必要です。(海外の大手ブランドでも、きちんと塗られていないことがあるくらいです)
ロレックスの職人は、ベットリと塗り過ぎることなく、美しく仕上げています。
それに対して、偽物職人は技術がないために何度も塗り直しをしているので、針が太くなってしまうのです。
よく見ると、気泡があり、塗料も付け根までしっかりと塗られていません。
いかにも「塗りました!」という印象です。
プリントが雑
次に文字盤のプリント部分を見てみましょう。
ロレックスのシンボルである王冠マークや「ROLEX」という文字を見比べてください。
本物がシャープな線で描かれているのに対して、偽物はインクがはみ出していてにじんでいます。
インクをにじませることなく美しく描くのも、一流職人の技が必要です。
偽物の職人にその技術はありません。
また「PERPETUAL」という文字の書体を比べてみましょう。
本物は明朝体で描かれているのに、偽物はゴシック体です。
明朝体に見られる「とめ部分のヒゲ(飛び出した部分)」が、偽物にはありません。
― 偽物の職人はどのようにこの文字を書いているのでしょうか?
判を押したようにも見えますし、ひとつひとつ手作業で書いているのかもしれません。
偽物メーカーはたくさんあるので、いろいろな手法がみられます。
ただし、どの偽物も「本物よりも雑に作られている」という点は共通しています。
書体にエッジが効いてない
つづいては、文字盤を囲むベゼルをごらんください。
ベゼルに描かれた数字を拡大してみてみましょう。
赤丸で囲った部分をよく見比べてください。
本物の数字の線はカーブが深く、エッジが効いています。
対して、偽物は文字のカーブがゆるやかで、シャープな線が描けていません。
全体的にメリハリがなく、ぼんやりとした印象です。
この文字も手作業で掘るので、熟練の技が必要です。
スキルが足りないと、シャープな線が描けずに、太くなってしまいます。
境界線の「面取り」がされていない
つぎに、ベゼルの縁を見てください。
本物はふちの部分が、きれいに面取り(角を薄くそぎ取ること)がされています。
対して偽物には面取りがほとんどされていません。
面取りされている本物のほうが、立体的に、洗練されて見えますね。
本物は細部まで丁寧な加工が施されているのです。
ケースとベルトのつなぎ目が凸凹している
つづいて、ケースの下部分を見てください。
ケースとベルトを連結する部品(赤丸で囲った部分)フラッシュフィットにご注目ください。
写真を見ると、偽物のフラッシュフィット真ん中のパーツが少しだけ大きく見えませんか?
本物は小さなパーツも、厳しく正確なサイズで作られています。
対して偽物は、パーツの大きさにばらつきがあるんです。
さらに拡大してみましょう。
本物のほうが平らで、スマートな印象です。
偽物はケースとベルト部分のつなぎ目が凸凹しています。
ほんのちょっとした違いですが、この部分が飛び出しているだけで、使い心地や手触りが無骨になります。
使われているパーツそのものが違う
こちらはケースとベルトのつなぎ目を裏側から見た写真です。
ケースとベルトのつなぎ目の内側には、とても小さなバネ棒と呼ばれる部品が入っています。
両者を比べると、形が違うバネ棒が使われていますね。
このように偽物には、本物とはまったく違う形の部品が使われていることがあります。
偽物に使われているのは、市販品の時計に良く使われている安価なバネ棒です。
ネジの部分が露出していますね。
― もし純正品以外の部品を使ってロレックスを修理していたら、偽物扱いになるのですか?
バネ棒の違い程度なら、買取価格の減額対象にはなりますが、それを理由に買取りをお断りすることはありません。
基本的に「機械の内部をいじらなければOK」と考えてください。
王冠マークが洗練されていない
つづいて、ベルト部分に注目してみましょう。
エクスプローラーⅡにもベルト部分に王冠の刻印があります。
さらに拡大してみましょう。
両者を比較すると、偽物は見るからに王冠の形が洗練されていません。
立体感がなく、のっぺりとしていて、「彫った」というより「貼り付けた」ような印象です。
本物は凹凸がしっかりとあり、品が漂います。
刻印の輪郭が滑らかではない
つづいて、ベルトの装着部分バックルを見てみましょう。
バックルの内側には、ブランド名が刻印されています。
さらに拡大します。
本物は滑らかに、美しく彫られて艶があります。
一方、偽物の刻印は、ガリガリと粗く削った痕が残っていて、艶がまったくありません。
バックルの裏側など、表から見えにくい箇所は、偽物職人が特に手を抜いて作る部分です。
こうした裏側に注意を向けると、一般の方でも偽物と分かることがあります。
リューズが巻きにくい
つづいて時計を調整する、リューズ(ねじ巻き)にご注目ください。
エクスプローラーⅡには、過酷な環境にも耐えられるように、リューズの両側を囲むようにガードがついています。
ガードが付いていると、リューズが巻きにくくなってしまいます。
そこで本物は巻きにくくないように、ややギザギザがキッチリと尖っています。
対して偽物は、ギザギザを丸く加工し過ぎています。
これではリューズが巻きにくいですね。
ロレックスは、使いやすさや手触りに、トコトンこだわって作られています。
こうした細かい配慮に欠けていると、偽物だということがわかるのです。
― 細かな違いでも積み重なると大きな違いになっているのですね。
ロレックスの時計には、高度な技術だけでなく、一流職人のプライドが随所ににじみ出ています。
そこまで感じ取って本物を見分けることは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、時計を手にとってみて、「なんとなく使いにくいな」「違和感があるな」と思ったら、疑ってみていいと思います。
サブマリーナの偽物
次に検証するのは、ロレックスのサブマリーナです。
サブマリーナとは・・・
ロレックスのラインアップの中でも、特に防水性や耐久性に秀でたダイバーズモデル。
60分目盛が刻まれたベゼルはセラミック製。耐食性に優れ、逆回転防止機能がついている。
道具を使わずにブレスレットの長さを調節でき、ダイビングスーツの上からも着けられる。
― サブマリーナはどのような特徴がありますか?
サブマリーナはダイバーズウォッチ。
ロレックスがダイビング用に開発した腕時計です。
海に潜るときに着けるため、防水性に優れ、水圧に負けない耐久性があります。
― こちらがサブマリーナですね?
下の写真が、実際に大黒屋に持ち込まれたサブマリーナです。
片方は偽物です。
どちらかわかりますか?
偽物にもピンからキリまであり、すぐに怪しいとわかる偽物から、見分けが難しいものもあります。
数字の色がはみ出している
まずは時計の文字盤を囲んでいる、メモリと数字、ベゼルに注目してください。
サブマリーナはダイバーズウォッチなので、潜水時間を計測する機能がついています。
この機能が、ベゼルに刻まれた60分計(独立して時間を刻む)です。
この60分計の「30」という数字に注目して下さい。
よく見ると、偽物は数字がやや細長いです。ゼロの数字を見ると、わかりやすいと思います。
さらに拡大してみましょう。
白い文字の線を比べてみてください。
本物は数字が彫られたうえに、白い線がキレイに塗られています。
しかし、偽物は数字が彫られた形跡はなく、数字が描かれているだけ。
しかも白線がはみ出していて、文字全体がぼやけていますね。
小さな文字を描くには、高度な技術が必要です。
偽物の職人には、ロレックス職人のように美しく仕上げる技がありません。
このように数字のバランスや色の塗り方が汚い場合、偽物だと考えられます。
造形美がない
今度はベセルの外側にある丸い彫り込みに注目してください。
この丸い彫り込みはサブマリーナの特徴の一つです。
この丸い彫り込みの形状を比べてみてください。
本物は、丸い彫り込みが上下左右均一に彫られています。
しかし、偽物は上側の半円が大きく、形が不格好ですね。
また、一見わかりにくいですが、ステンレスの輝きにもムラがあります。
ロレックスの職人は、細部まで洗練された造形美を追求してるのです。
しかし、偽物は雰囲気を真似しているだけということがわかるでしょう。
夜光塗料の塗り方が雑
今度は、ベゼルの上部にあるインデックス(丸いポッチ)に注目してください。
インデックスを拡大してみましょう。
このインデックスにも、夜光塗料が塗られています。
本物と偽物を比べると、白い夜光塗料の塗られ方がまったく違うことがわかりますね。
本物はケースの中に蛍光塗料がキレイに収まっています。
一方、偽物はスポイトのようなもので、塗料を「ポトッ」と落としただけの印象です。
精巧な作りではないということがわかります。
書体が違う
続いては、文字盤に描かれた「ROLEX」の文字をごらんください。
アップにしてみましょう。
本物の「ROLEX」の書体は明朝体です。
明朝体では、縦の線は太く、横の線は細く描かれます。
一方、偽物の「ROLEX」も、一見、明朝体に描かれています。
しかし「O」の文字をよく見ると、縦も横も太さが均一で、明朝体になっていません。ゴシック体のように見えます。
さらに「PERPETUAL」という文字もよく比べてみましょう。
本物はゴシック体で描かれています。
一方、偽物には明朝体にもゴシック体にも見える変な書体が使用されていますね。
「P」という文字を見ると、明朝体なのかゴシック体なのか不明です。
このように、書体があいまいで、複数の書体が使われているなら偽物です。
王冠マークの透かしがハッキリ見える
つづいて、文字盤の下部分(6時のあたり)を拡大してみてみましょう。
よく見ると、ここには王冠マークの透かしがあります。
サブマリーナでも、この王冠マークの透かしは、肉眼で確認することができません。
ルーペで拡大すると、ようやく薄っすらと見える程度のものです。
偽物は、この王冠の透かしがかなり不自然になります。
偽物をみると、いかにも「後から入れた」という印象になっていませんか?
王冠マークがしっかり確認できる場合、偽物と疑いましょう。
小さなパーツの仕上げが雑
ケース(本体)とベルトを繋ぐ金具、フラッシュフィットをごらんください。
本物のフラッシュフィットには、緩やかなカーブがあります。
しかし、偽物はカーブがなく垂直で、ベルトとのつなぎ目に隙間ができていますね。
ここに隙間があると、つなぎ目の動きが悪くなるなど、後々不具合が出てくるのです。
時計はとても緻密で繊細な機械ですから、小さな歪みが大きな不具合に発展する恐れがあります。
本物のロレックスは、ごくわずかな歪みも生じないように、細部まで緻密な設計で作られているのです。
偽物にはそうした繊細な心配りはありません。
ステンレスの輝きがない
今後はフラッシュフィットの裏側をみてみましょう。
ケースとベルトのつなぎ目の内側にごく小さなバネ棒と呼ばれる、ネジのような部品が入っています。
フラッシュフィット裏側の左右には、バネ棒が見える小さな穴が開けられていますね。
このバネ棒の穴にご注目ください。
本物はキレイに穴が開けられています。
しかし、偽物は機械の削り跡が残り、穴が雑に空けられているのがわかりますね。
さらに、ステンレスの輝きも違います。偽物には傷があり、新品の輝きがありません。
本物のロレックスなら年月が経っても、このように輝きが損なわれることはありません。
ステンレスの磨きや削りを美しく仕上げるにも、プロの職人技が必要なのです。
偽物の職人には、そのような技工はありません。
後からつけられた王冠マーク
つづいては、ベルトのバックルをごらんください。
ベルトのバックルの表部分には、ロレックスの王冠マークが刻まれています。
拡大してみましょう。
本物はバックル部分のステンレスを彫り、王冠マークが形作られています。
しかし、偽物の王冠マークは、後からバックルに貼り付けられていますね。
また素材に粗悪なステンレスが使われているようで、輝きがなく、安っぽい印象です。
見えない部分に手抜き
こちらはベルトのバックルの裏側です。
バックルの裏側にはロレックスの刻印があります。
本物がハッキリと確認できるのに対し、偽物は文字をハッキリと読むことができません。
「とりあえず付けた」という印象の文字で、偽物ということが一目瞭然でわかります。
このように、偽物は表から見えない裏の部分をかなり手を抜いて作っていることがあります。
偽物を疑う時、表ではなく裏のほうが粗は見つかりやすいのです。
ツヤ消し加工がされていない
こちらも見えない部分、バックルの内側の写真です。
本物にはステンレスにツヤ消し加工がされています。
しかし、偽物はこのツヤ消し加工が施されていません。
偽物を作る業者(組織)は、なるべく「コストをかけたくない」と考えています。
そこでこういった細かい工程を省いてしまうのです。
すでに申し上げたように、裏側の加工やデザインは、偽物職人が手を抜きやすいポイントです。
リューズのギザギザとロゴの刻印
今度は時計を調節するネジ、リューズにご注目ください。
リューズにも、ロレックスの王冠マークが刻印されています。
リューズに彫られている刻印を見比べてください。
偽物もかなり巧妙に作られていて、見分けがつきませんね。(わかりやすい偽物の場合、王冠の太さが違ったり、立体感がないなどの特徴があります)
見た目だけでわかりにくい時は、実際にリューズを巻いてみると、偽物とわかることがあります。
このリューズを巻いてみたところ、偽物はギザギザが尖ってて、指が痛くなってしまいました。
本物ではこのようなことはありません。
使いやすく、指に負担をかけないように作られているからです。
「使い心地が悪い」と思ったら偽物と疑っていいと思います。
デザインを損ねるネジ
今度は、ベルトを側面から見てみましょう。
ネジ止めしてある部分にご注目ください。
どちらも小さなマイナスドライバで回せるネジが使われています。
しかし、本物と偽物ではネジの溝の太さが違います。
これでは同じ工具を使うことができません。
また、偽物はネジが非常に目立っていて、デザインを台無しにしています。
対して本物は、ネジ部分が主張しすぎないので、スタイリッシュな印象です。
見た目のバランスを損なわないように作られていることも、良い時計の条件なのです。
時計の裏面のギザギザの幅
最後に時計のケースの裏側をごらんください。
ケースのふちに小さな「ギザギザ」が刻まれています。
ギザギザを見比べてみてください。
肉眼で確認するのは非常に難しいのですが、偽物は拡大するとギザギザの幅が広いです。
もちろん、細いギザギザを彫るには、高度な技術が必要です。
偽物の職人には「こんなに細かな部分までわからないだろう」という油断があるのかもしれませんね。
見た目以外に本物と偽物を見分けるポイント
― 見た目以外にも、本物と偽物では違いがあるでしょうか?
はい。次のような点を確かめると、違いがわかります。
音
本体に耳を当てると、本物は機械時計のムーブメントが発する「シュルシュル」という独特の音がします。
偽物の場合、小石が中に入りこんだような「カラカラ」と乾いた音がします。
手触り
本物は手触りや、つけ心地にこだわりがあります。
ユーザーが心地いいと感じられるように作りになっているのです。
たとえば、直接 肌に触れた感触、リューズのギザギザなど、本物は丁寧に磨きがかけられていて、柔らかく滑らかです。
査定担当者ならば、触った感触でわかります。
― 今回見てきた偽物は、素人が見分けるには非常に難しいようですが?
そうですね。
偽物といってもピンキリで、なかにはかなり精巧に作られているものもありますから。
高ければ高いほど細部にこだわった作りになり、本物と見分けがつきにくくなります。
しかし、今回申し上げたようなポイントに注意してみてください。
- 材料や作りが安っぽい印象
- 裏側に粗がある
- 使い心地・付け心地が悪い
究極を申し上げると、本物には本物にしかない「輝き」「品」があります。
それを見極めるには「勘」も必要です。
「なんとなく怪しい」「違和感がある」と思われたら、遠慮無く大黒屋にご相談ください。
直接、お問い合わせいただくのはもちろん、メールで写真を送っていただいてもOKです。
(今回ご紹介したポイントをアップで撮影してみるといいですね)
写真を拝見させていただければ、だいたいのことはわかります。
皆様の大切なロレックスを、プロの査定担当者がしっかりと見極めさせていただきます。
社内インタビューを終えて

いかがでしたか?
実際に偽物の写真を前にしても、説明がなければ何が違うのかよくわからないと思います。
しかし、本物のロレックスは、細部までプロの技が凝縮されていることがわかりました。
大黒屋にはロレックスを熟知したベテラン買取担当者がたくさんおります。
ご売却をご検討の際は、しっかりと査定させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください!