大黒屋の査定員によるリアルな告白
今回の大黒屋座談会のテーマはズバリ、
「お客様はどんなときにロレックスを手放しているのか?」
お客様が大切なロレックスを売るタイミングはどんな時に訪れるのでしょうか。
毎日多くのお客様とお話させていただいている大黒屋の査定員のみぞ知る、お客様がロレックスを売る理由。
実際の接客体験をもとにしたリアルな情報をお伝えできていると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
中村:経験豊富なベテラン査定員。「初心忘るべからず」の生真面目な性格。
富永:自他ともに認める無類の時計好き。
猫背がコンプレックス。
宮崎:物腰柔らかな対応で男女問わずファンが多い癒し系査定員。
ただし後輩社員への指導は厳しめ。
堀井:リサイクルショップでのバイト経験あり。
どんな品物でも対応できる万能査定員。陽気なイジられキャラ。
宮崎:そうですね、査定員も時計好き・ロレックス好きが多い。
富永:でも、ロレックスを持ち込まれるお客様全員がロレックス好きかというと、そうでもないですよね。
中村:そうなんだよね。いろんな事情があるよね、ロレックスを売るお客様には・・・(しみじみ)。
宮崎:まず多いのが、使っていたロレックスが壊れたというタイミングで売りに来られるお客様。
中村:ロレックスを修理に出すと、少なくとも5万円程度はかかるから、使ってないなら売ってしまいたいと考えるのは当然といえば当然だよね。
【お客様ファイル①】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 40代 |
職業 | 主婦 |
買取したお品 | レディースのデイトジャスト |
色 | ステンレスとイエローゴールドのコンビ |
購入時の金額 | 60万円弱 |
購入した時期 | 10年前? |
大黒屋の買取金額 | 25万円 |
富永:私が担当した50代の女性のお客様は、故障したレディースのデイトジャストをメンテナンスに出すのはお金がかかるからと来店されました。
宮崎:どんな故障ですか?
富永:時計を落としてしまって、文字盤のガラスがバキバキに割れてしまったそう。
ロレックスに修理の見積もりを出したら、ガラス交換やメンテナンス費用で合計7万円以上かかる(高い!)といわれたそうで。
壊れた時計でも買い取りをしてもらえるのか調べていたら、大黒屋を見つけてくださったと・・・。
中村:大黒屋は、壊れたロレックスでも買取り可能だから、故障した状態でもご遠慮なくご相談いただきたいですよね。
堀井:どんな感じのお客様ですか?
富永:品がいいふんわりとした雰囲気のマダムかな?有名ブランドの時計がお好きで、他にもブランド時計をいくつもお持ちだそう。
デイトジャストは一目惚れでお買い求めになったとおっしゃっていたわね。
【お客様ファイル②】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 30代 |
職業 | 会社員? |
買取したお品 | デイトジャスト「サンダーバード」16263 |
色 | 文字盤は白 |
購入時の金額 | 55万円 |
購入した時期 | 15年前 |
大黒屋の買取金額 | 30万円 |
中村:ある30代のお客様は壊れたデイトジャストのサンダーバードを持ち込まれたお客様。
やはり修理にお金を払うのは・・・ということで来店されました。
宮崎:デイトジャストのサンダーバードといえば、ドレスウォッチでありながら、スポーツモデルのカッコよさも併せ持つ時計です!
中村:このお客様も、「普通のドレスウォッチと違い、サンダーバードはベゼルが回転するから、すごくカッコいい!」と購入されたそう。
購入当時は毎日付けていらっしゃったそうなんだけど。
堀井:そんなに気に入っていたのに、修理はされなかったのですか?
中村:オーバーホール(※)は高いからねぇ・・・
宮崎:たしかにオーバーホールは高い・・・。お気持ちはよくわかります・・・
中村:本来、ロレックスは故障せずとも4~5年おきにオーバーホールが必要。油切れなどで、故障しやすくなるからね。
富永:定期的にオーバーホールしているのは、大切に扱っていた証。査定額もアップするからオススメではあるけれど、費用がネック。
※オーバーホールとは?
精密機械のメンテナンスの一つで、機械をすべて分解して、組み立てなおす作業のこと。ロレックスのような有名ブランド時計は、正規店かオーバーホール専門店で行う必要がある。費用は高額だが、オーバーホールをした時計には証明書が発行される。
【お客様ファイル③】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 30代 |
職業 | 会社員 |
買取したお品 | サブマリーナ |
色 | 黒 |
購入時の金額 | 50万円 |
購入した時期 | 10年前? |
大黒屋の買取金額 | 55万円 |
富永:ある会社員の40代のお客様もその一人。
10年ほど前に購入したサブマリーナを、「あんまり使っていないから・・・」とお持ちになられた。ネットでいろいろ買取店を探していたら、大黒屋のサイトを見つけてくださったそうで。
メンテナンスはしてなかったけれど、使用頻度が低いせいか状態がよかったわね。もともと50万円で購入されたサブマリーナを、55万円でお買取させていただいた。
堀井:なんと5万円のプラス!
富永:お客様も「なんとなく買ったけれど、(売る時に)こんなに高値がつくの?」って驚いていました。
宮崎:購入時の価格を買取価格が上回ることは、なかなかないですからね。
中村:自分でも思ってみないほど高値で売れちゃう。そこがロレックスのスゴさだよね。
【お客様ファイル④】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職業 | 会社員? |
買取したお品 | ディープシー |
色 | 黒 |
購入時の金額 | 100万円 |
購入した時期 | 不明 |
大黒屋の買取金額 | 90万円 |
【お客様ファイル⑤】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職業 | 会社員 |
買取したお品 | ディープシー |
色 | 黒 |
購入時の金額 | 120万円 |
購入した時期 | 2年前 |
大黒屋の買取金額 | 80万円 |
宮崎:ロレックスは好きなものの、好みでないモデルを購入してしまって、お持ちになるお客様もいらっしゃいますよね。
他の3人:(異口同音に)ディープシー!!!
宮崎:そう!ディープシーを売りに来られるロレックスユーザーは多いです。
富永:ディープシーは文字盤も大きく、重さも200グラムなので、腕に鉄の板を乗っけているようなイメージ。
マッチョな外国人ならいざ知らず、細身の日本人には難しいのよ!
中村:ディープシーを持ち込まれた40代のお客様もそう。
「時計屋さんの店員にディープシーをすすめられて買ったけれど、自分には大き過ぎるから、もっと小ぶりな時計がいい」と、大黒屋にいらっしゃった。
宮崎:どんな雰囲気のお客様ですか?
中村:スーツがビシっとお似合いの方でした。パネライとかブライトリングもお持ちとおっしゃっていた。
ディープシーを買う時は、本当はデイトナを買おうとしていたのに、店員にゴリ押しされてディープシーを買ってしまったと・・・
富永:店員のゴリ押しって最低よね・・・
堀井:私も同じようなお客様からディープシーを買い取りました。
若気の至りで買ったけれど、ディープシーは重いっておっしゃっていましたね。子供の小学校の入学費用が必要だから、高く買い取ってくれるところがないかとネットで探していたら、「大黒屋が高値買取が可能」という情報を見つけられて、持ち込まれたと。
たしか80~90万円で買い取りました。
富永:ディープシーは100万円はするから、かなり高いよね。それでも購入されるんだから、ロレックスが相当お好きなんだろうね。
宮崎:でも、ディープシーは使ってみたら、「違った!」って思われたんでしょう。
「ディープシーを売る」は、ロレックスマニア「あるある」かもしれません。
【お客様ファイル⑥】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 70代 |
職業 | 無職 |
買取したお品 | デイトジャスト16233? |
色 | シャンパンゴールド |
購入時の金額 | 貰い物の為、不明 |
購入した時期 | (プレゼントされたのは)20年前 |
大黒屋の買取金額 | 25万円 |
中村:ある70代男性のお客様もそのパターンかな。お持ちになったのはシャンパンゴールドのデイトジャスト。状態は新品同然だった。
富永:なぜデイトジャストをお持ちだったんでしょうか?
中村:退職時の記念品として会社からプレゼントされたのだそう・・・。
宮崎:そういうお客様はたまにいらっしゃいますね。うらやましいかぎり・・・
中村:一度も使ったことがなくて、タンスにしまいっぱなしだったとおっしゃっていた。
堀井:査定額はどうなったんですか?
中村:それが・・・文字盤の裏にバッチリ「●●株式会社退職記念」と刻印が入っていたんだよね。
刻印がなければ30万円で買い取れたけれど、刻印のせいで25万円になってしまった。
富永:私もそういうプレゼント、会社からもらえないかしら~(笑)!
中村:今はそういう会社は少ないと思うな。一昔前なら退職者にロレックスをプレゼントするみたいなところもあったんだろうね。
【お客様ファイル⑦】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 20代 |
職業 | 不明 |
買取したお品 | レディースのデイトジャスト |
色 | イエローゴールド |
購入時の金額 | 150~160万円? |
購入した時期 | 30年前? |
大黒屋の買取金額 | 50万円 |
富永:お祖母様から譲られた金無垢のデイトジャストをお持ちになった20代女性のお客様がいらっしゃったな。
堀井:最近の若者は時計に興味ないんですかね?
富永:あなたも若者でしょ!
堀井:そうでした・・・。
宮崎:なぜお祖母様のロレックスを売りに来られたんですか?
富永:「金無垢は派手過ぎるから、ちょっと恥ずかしい」とおっしゃっていたわ。30年前にお祖母様が購入したもので、当時の価格で150~160万円くらいはするでしょうね。
お祖母様も売却には承諾されているらしく、結局、50万円で買取らせていただいた。
中村:とはいえ、大黒屋では金無垢ロレックスも大歓迎!海外のお客様に人気があります。
宮崎:アジアからのお客様はゴールドがお好きですよね。
【お客様ファイル⑧】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 40代 |
職業 | 主婦 |
買取したお品 | メンズとレディースのデイトジャスト |
色 | (両方とも)シルバー |
購入時の金額 | 70~80万円 × 2個 |
購入した時期 | 20年前? |
大黒屋の買取金額 | 20~25万円 × 2個 |
宮崎:ある40代女性のお客様は、夫婦ペアのデイトジャストをお持ちになりました。
堀井:大切な夫婦ペアの時計を売ってしまっていいのでしょうか?
宮崎:確かに売るかどうか迷われていましたね。まだ20代のころに、夫婦で結婚記念に購入したらしくて。
けれど、ほとんど使わないし、売ったお金で娘さんに新しい時計を買ってあげようかなとお話されていました。
中村:査定金額は?
宮崎:レディースはBランク、壊れたメンズはCランクで買い取り。買取価格は合計で50万円でした。
【お客様ファイル⑨】
お客様の名前 | ××さん |
---|---|
性別 | 男性 |
年齢 | 50代 |
職業 | 会社員? |
買取したお品 | メンズ・レディースのヨットマスターのペア |
色 | (両方とも)シルバー |
購入時の金額 | 70~90万円 × 2個 |
購入した時期 | 19年前 |
大黒屋の買取金額 | 40~50万円 × 2個 |
堀井:悲しい理由でペアウォッチを手放すお客様もいらっしゃいますよね。
富永:いらっしゃる・・・。
堀井:あるお客様は、夫婦で結婚指輪の代わりに購入したというペアのヨットマスターを売りにいらっしゃっていました。離婚をきっかけに・・・。
富永:それは悲しい理由だね・・・
堀井:結局、買取金額は2つ合わせて90~100万円でしたね。おそらく購入時は2つで150万円ほどだったと思います。
宮崎:なぜお客様はペアで買ったものをペアで売りに来られるのでしょうか?ペアだからと言って、査定額が割り増しするわけではないのですが。
堀井:ペアで買われたから、時計くらいは添い遂げて欲しいという気持ちかな…
宮崎:あらためてみると、ロレックスを売りに来られるお客様の年齢や職業はバラバラですね。
中村:でも、大きく分けると「ロレックスが大好き派」「ステータス重視派」に分かれるかも。
堀井:そうですね。いろんなお客様がいらっしゃいますけど、それはそれで興味深いです。
富永:それについてはまた次の機会にお話しましょう♪
大黒屋では私たち査定員がご売却の相談を頂く際は、しっかりお客様の事情や希望金額などをお伺いして、ご納得の上、ご売却頂けるように努めています。