ロレックスの時計でよくある故障と原因は?
頑丈で壊れにくいロレックスは、メンテナンスをしなくてもずっと使い続けられそうなイメージがありますよね。ですが、時計は精密機械ですから、故障することももちろんあります。大切なのは、異状を感じ取ったらすぐに対応することです。ロレックスの時計でよく起こりがちな故障の種類と原因は次のとおりです。下記のことに該当していたら、すぐに修理を行う手配をしてください。
時計が止まった!同じところで秒針が止まる!
意外かもしれませんが、時計が止まってしまうことはよくあります。時計が止まる原因は、潤滑油の劣化や乾燥が考えられます。まだこのような軽度の状態であれば、簡単な修理で済みますが、これを放置してしまうと、内部の部品が摩耗し、劣化を早めてしまいます。そうなると、修理代も高額に。突然動かなくなってしまった場合は、どこかへぶつけたり、落としたりしたときの衝撃が原因であることが多く、内部の部品に異状が生じた可能性があります。また、同じところで秒針が止まるという症状は、歯車の欠けが原因であることが多く考えられます。こちらは、新品の歯車へ交換すれば元に戻ります。
平均的な修理費用ですが、パーツ交換が必要な場合は最低でも1万円。パーツが増えるごとに料金も高くなります。場合によっては、オーバーホール作業が必要な場合もあります。修理店によって料金は異なりますので、診断してもらい、見積もりを出してもらいましょう。
ベルトがグラグラする、切れた!
ベルトがグラグラする場合は、ベルトとケースを固定しているフラッシュフィットという金具に隙間ができている可能性があります。この場合は、もう一度締め直してしっかり装着すれば元に戻ります。修理費用は数千円程度で済みます。
ベルトが切れてしまった場合は、ベルトの部品をつないでいるピンがバラバラに外れてしまっている可能性が考えられます。ピンがまだ使える状態で、ただ外れている場合であれば部分的な修理も可能ですが、切れた拍子にパーツの一部を失くしてしまった場合は、パーツを取り寄せての修理が必要です。平均的な修理費用は1万円からが相場のようです。
時計から音がする!?
時計の中からカタカタと小さな音がするときは、内部の部品が欠けてしまっている場合や、ネジが外れている可能性があります。これらは、経年劣化、あるいは強い衝撃が加わったことが原因であることが多いものです。修理費用は、単純なネジの締め直しだけで済めば数千円程度の場合もありますが、ネジや部品の交換、場合によってはオーバーホール作業が発生する可能性もあります。標準的には1万円以上かかることが多いようですが、修理店で対応ができない場合はメーカー修理になることもあります。メーカー修理だと、修理費用はさらに高額になります。
リューズが取れてしまった!
リューズ部分は、ゼンマイを巻く時だけでなく、日付や時刻合わせなどで使う場所なので、どうしても負担がかかりやすくなります。リューズが取れるという症状はロレックスの故障のなかでも起こりがちなことなのだそう。リューズが取れてしまうと、操作ができなくなるだけでなく防水面でも心配です。早急な対応が必要です。
リューズが取れてしまった場合は、オーバーホール作業が基本なのだそう。場合によっては部分修理も可能かもしれませんが、標準的な修理費用は3万円以上と比較的高額になります。ただし、単純に抜けた場合であれば、もう一度入れ直してネジを締めるだけなので、数千円で済む場合もあります。
風防ガラス、ケース、ベルトが傷だらけになった!
日ごろから気をつけていても、使い続けていれば、どうしても傷はついてしまいます。細かい傷であれば、バフ掛け作業等を行い、綺麗に鏡面仕上げしてくれます。各工程を丁寧に手作業で行うため、修理費用は1万円前後が目安です。ただ、深い傷の場合だと、綺麗にすることは難しくなるため、強い衝撃を与えないよう普段から気をつけておきましょう。
修理はどこに出せばいいの?
ロレックスの場合、本物であればどこで購入してもメーカー修理を受けることが可能ですが、基本的にメーカー修理は高額です。そのため、時計の修理専門店を利用する人が圧倒的に多いものです。ただし、ロレックスの修理には専用工具がないと修理ができません。民間の修理店を選ぶときは、専用工具があるか、ロレックスの時計修理に対応しているかどうかをチェックしましょう。ただ、なかには専用工具がなくても、「ある」とうたっている修理店もあるようなので、注意が必要です。
いかがでしたか? 大切なロレックスの故障はショックかもしれませんが、放っておくとさらなる故障を招きます。少しでも異変に気付いたら、早めに修理店やメーカーに問い合わせ、対応してもらうほうがよいでしょう。