ロレックス大解剖!パーツを知ろう

ここでは、時計選びに役立つパーツや素材の知識をあれこれご紹介しながら、ロレックスをもう少し深く見ていくことにしましょう。

ベゼルと素材

まず、ぱっとロレックスのいろいろなモデルを見て目立つのは、ガラスをぐるりと縁取っているベゼルでしょう。ドレスウォッチではつるっとしてシンプルなもの、カットが入って装飾性に富んだもの、そしてダイヤをはじめとしたジュエリーで飾られた、非常にラグジュアリーなものを見ることができます。

また、スポーツウォッチではそれぞれカラーリングがあったり、目盛や数字が書いてあったりするでしょう。実は、ロレックスの完璧な防水性を確かにしているのがこのパーツなのです。文字盤を保護するガラスとゴムパッキンを寸分の隙間もなく押さえ込んでいるので、水はおろか少しの塵さえも入りません。そうした役割に加え、スポーツモデルにおいては、重要な機能を備えています。「エクスプローラーⅡ」や「GMTマスターⅡ」では24時間針が指す時刻を示す数字が入っていますし、「サブマリーナ」や「シードゥエラー」では、ベゼルを回転させて、潜水時間を計ることができるよう数字と目盛が入っています。特に、この2モデルに関しては潜っている時間の計測を誤らないよう、逆回転防止ベゼルが採用されています。

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また、「デイトナ」はクロノグラフ機能を備えた時計ですから、ストップウォッチ用の針で使ってレーシングカーなどの時速を計測するための数字や目盛が配され、一目で分かるようになっているのです。

そして、ロレックス本体採用されている素材には、ステンレススチール、18金のホワイトゴールド、イエローゴールドやピンクゴールドに加え、プラチナが使われています。ロレックスが採用しているステンレスは非常に強度が高く、長年の使用のなかでも、ケースに歪みが出るような事はほとんどないでしょう。シンプルなオイスターパーペチュアルやデイトジャスト、代表的なスポーツモデルの多くにはステンレススチールが使われていますが、デイトジャストのように、ステンレスとゴールド素材のコンビネーションモデルもあります。またゴージャスさを演出するゴールド素材やプラチナが使われたものは、世界の名だたるセレブリティの腕を飾っているのです。

気になるパーツあれこれ

そのほかにも、ロレックスで特徴的なパーツと言えるのはフラッシュフィットとリュウズ、リュウズガード、そしてクラスプでしょう。

フラッシュフィットとは、ブレスと時計本体をつなぐ部分の部品ですが、現在はしっかりブレスと一体になっているため、その部分に隙間ができたり、がたついたりするようなことはありません。

リュウズはゼンマイを巻き上げるだけではなく、時計の針を回す、日付を変えるという役割を担っています。特に、ロレックスはねじ込み式のリュウズを採用しているので、防水性においても高い信頼性を誇っているのです。そして、すべてのモデルのリュウズには、ロレックスの象徴であるクラウン(王冠)のマークが入っており、トリプルロックリューズ(特許取得の山中密閉防水システム)を採用している「サブマリーナ」や「シードゥエラー」は、王冠の下にそのシステムを表す3つのポイントが入っています。

また、リューズガードは、ロレックスのいくつかのスポーツモデルのリュウズの上下にある突起を指しています。ケース形状そのものがリュウズを不意の衝撃などから守る形になっています。
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そして、クラスプとは、ブレスを腕に留める部分のパーツ。ここでブレスの大きさの微調整ができる部分でもあります。スポーツモデルに関しては、不意の衝撃で時計が外れてしまうことのないよう、2段階で止めるダブルロックを採用しています。また、全モデルにおいてクラスプにもクラウン(王冠)のマークが入っています。

時計の表面であるガラスですが、こちらは強度が高く傷つきにくいサファイアクリスタルを採用。時計の6時位置辺りにうっすらとクラウンの透かしが入っていて、傾けると肉眼でも見ることができます。また、時計の裏蓋には周囲に細かな刻みが入っていますが、これはしっかりとケースにねじ込み、さらに高い防水性・防塵性を保っているのです。修理やメンテナンスの際は、ここを開けて中のムーブメントを取り出せるようになっています。

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