【インタビュー】ROLEXの王様デイトナの魅力とは?

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ROLEXデイトナは、数あるROLEXの中でもトップクラスの人気モデルであり、なかなか入手できないレアモデルとしても注目されています。1960年代に誕生して以来、絶えず世界中の人々を魅了し続けている理由は一体何なのでしょうか。今回その理由を探るべく、大黒屋スタッフでもあり、ROLEXに精通している神谷さんに、ROLEXデイトナについてお話しを伺いました。

デイトナはなんでそんなに人気なの?

―デイトナは、ROLEXの中でもトップクラスの人気で、ROLEXの王様とまで呼ばれています。そこまでの人気の理由は何でしょうか?

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「デイトナに人気が集まる理由は主に3つあります。
まず1つ目は、もともとの生産数が少ないため、入手が困難なことです。国内の正規代理店に行っても在庫がなく、なかなか実物を見ることができないという状況です。国内の正規ルート以外だと、並行輸入されたものを入手するという方法もあります。並行輸入とは、正規代理店ルートとは異なり、海外で商品を買い付け、輸入するという意味なのですが、そもそも入手し難い状況は世界共通ですから、仕入れの難しさから、価格が高騰することも珍しくありません。簡単に手に入らないものほど、人は欲しくなりますよね。この需給バランスの悪さが、デイトナに人気を集めている大きな理由の一つです。

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続いて2つ目の理由としては、デイトナが誕生した背景や、デイトナをめぐる数々の逸話の存在です。デイトナは、世界で初めて防水機能をつけたレース用のクロノグラフを搭載した時計として約50年前に誕生しました。デイトナという名前は、当時のアメリカで最大規模のサーキットだった「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」からつけられたのですが、このエピソードは、ROLEX好きな人なら誰もが知る有名な話です。さらに、当時人気だったハリウッドスター、ポール・ニューマンが身につけていたモデルで、通称ポールニューマンモデルと呼ばれる、ほんの数年しか生産されていなかった超レアモデルがあるという逸話もあります。このように、デイトナにまつわる話には、どこかロマンを感じさせ、男性の心を揺さぶる話が多いのです。

3つ目は、機能やデザイン面でも最先端であり、実力も名前負けしていないところです。後から詳しく説明しますが、初期モデルから2000年まで使用されたムーブメントや、2000年以降のモデルに使用されている完全自社開発製造ムーブメントは、高い性能を持ち、実用性も兼ね備えていました。洗練されたデザインであるだけでなく、日常的に使っても「使える」時計であることが、実力も兼ね備えた本物の時計という意味で、ROLEXの王様と呼ばれているのだと考えられます。」

クロノグラフとタキメーターとは?

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―実用性も高いデイトナは、ROLEXの中で唯一クロノグラフとタキメーターを搭載した時計だそうですが、クロノグラフとタキメーターの機能について教えてください。

「簡単に説明すると、クロノグラフとは、ストップウォッチのことです。小学校の50メートル走などでよく使われるストップウォッチと同じ機能です。レース用モデルとして開発されていることもあり、デイトナでは、30分、12時間といった長い時間を計ることができるのが特徴です。文字盤の中に小さな時計が3つ配置されていますが、これらは積算計と呼ばれるものです。6時側にあるものは秒針で、3時側に30分、9時側に12時間の積算計があります。使い方と言っても特に難しいことはありません。時計のケースの右側にぜんまいを動かすリューズがありますが、その上にあるプッシュボタンを押すだけで時間を計ることができます。クロノグラフのメリットとしては、時計の機能と、時間を計る機能を同時に使えることですね。時計の中にあるクラッチと呼ばれる部分を切り替えることで、それを可能にしています。これは、四輪駆動の自動車をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。例えば普段、平坦な道を走行する時には二輪走行しますが、悪路や山道などを走行する時には四輪に切り替えて走行します。一台で、複数のシーンに対応できるということですよね。デイトナも同じで、普段は時計の機能だけを使い、必要に応じてクロノグラフの機能を使うことができます。一つの時計の中で完結させられるので、レースはもちろん、日常生活の中でも様々なシーンでスマートに使うことができるのです。

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また、タキメーターという機能もありますが、これは時速がわかる機能のことです。一般的にはあまり馴染みのない機能かもしれませんが、例えばレースのスタート時にスタートボタンを押し、1kmを過ぎた時にストップボタンを押します。その時にクロノグラフが指し示す数字が、平均速度です。公式には、時速を計る機能として推奨されていますが、応用して時間当たりの生産効率を算出することも可能です。クロノグラフやタキメーターは、慣れればとても便利な機能ですし、これらを駆使して日常的にフル活用している方はたくさんいます。でも、時計の愛好家や、機械好きな人の中には、単純に時計の中に積算計が配置されているところに惹かれるという方もいらっしゃいますよ。」
―冒頭で、デイトナには防水機能があるとおっしゃっていましたが、万一水に濡れてしまっても、クロノグラフの性能は大丈夫なのでしょうか?
「デイトナに関して言えば、軽く水に濡れる程度であれば問題ありません。ROLEXの時計は、100m防水が標準機能として装備されているので、普段使いする分であれば特に心配することもありません。ただ一点、非常に精密な機械ですから、自分で裏蓋を開けてしまったりすると、防水性能が落ち、機械に支障が出る恐れがあります。よほどのことがなければ時計の中を見ることはないかもしれませんが、念のため、自分でいじるのは避けた方がよいですね。」

時計のエンジン、ムーブメントはどう変化した?

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―非常に高性能かつ精密な時計であるということですが、その時計を動かしているエンジンともいえるムーブメントは、デイトナの現行モデルではROLEX社の完全自社開発製造ムーブメントですよね。これは今までのものと比べ、何が違うのでしょうか?

「デイトナの現行モデルで搭載されているムーブメントはCal4130と言われ、ROLEX社の技術者たちが、約10年という歳月をかけて研究と改良を重ねた末に生まれた素晴らしいムーブメントです。Cal4130が開発される前は、ゼニス社のエルプリメロという有名なムーブメントなど、他社が開発した素晴らしいムーブメントに、ROLEX社が独自に改良を加えたものを採用していました。他社製造だったものが、完全自社製造に切り替わったことが一番の大きな違いですが、どのように変わったのかについて少し説明しますね。

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Cal4130と従来のものとの違いは、大きく分けると4つあります。
1つ目は、部品数を少なくし、コンパクトにしたことです。クラッチと呼ばれる、時計とクロノグラフをつなぎ合わせる役割をする部分があるのですが、その歯車を水平並びから垂直並びへと変えています。一般的に歯車を垂直にすると、精度は上がるのですが、摩擦の関係で耐久性が失われます。そこをROLEX社は、垂直の状態でも耐久性を損なわないように開発したのです。
2つ目は、元々離れた場所に配置されていたクロノグラフの機械と時計の機械を裏蓋側に集約したことです。この変化によって、合理的にメンテナンスが行えるようになり、修理をする技術者たちからは絶賛されています。
3つ目は、ムーブメントの心臓とも呼ばれるテンプを支えるパーツを、シングルブリッジからツインブリッジに変えたことです。時計の精度を上げるうえでも重要な部分ですから、安定性が向上し、ますます精度がよくなっています。
最後4つ目は、パワーリザーブが52時間から約72時間と大幅に変わったことです。パワーリザーブが72時間、約3日間ということは、週末に時計を外していてもずっと動き続けてくれているということです。月曜日にそのまま身につけて出掛けられるので、パワーリザーブの向上は、ユーザーにとって嬉しい改良ですよね。」

昔のモデルの方が高価格取引されているのは何故?

―パワーアップしたムーブメントが搭載されている現行モデルも人気ですが、すでに生産終了しているひとつ前のモデルの方が高い価格で取引されていることがあります。また、さらに前のモデルもとても高い価格で取引されていますが、これは何故なんでしょうか?

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「まず考えられる大きな理由は、ROLEX社に部品が保管されていないことです。ROLEX社では、30年前のモデルのものまでしか部品を保管していないと言われています。既にロレックス社で部品が残っていないモデルで、発売当時の部品が残った状態且つ、コンディションがいいものだと、付加価値がつき、高い価格で取引されることがあります。また、モデルが切り替わるタイミングの直前直後のモデルも価格が上がりやすい傾向があります。直近だと、2000年に現行モデルへとモデルチェンジがありましたから、その直前のモデルである16520は、今も高い価格で取引されていますね。詳細はまた別の機会でご紹介しますが、他にも、6240という数年しか生産されなかった超レアモデルがあります。こちらは、数百万または数千万といった価格がつくこともあります。昔のモデルのもので、ここまで高価格で取引されるような時計は、他の有名ブランドの時計でもなかなかありません。これも、ROLEXデイトナならではの特徴と言っていいでしょうね。」

いかがでしたか?初期モデルの登場から最新のモデルに至るまで、常に入手困難な状況が続いているというデイトナ。世界的なブランドで、ファッショナブルなだけでなく実用性も高い。その上数が少ないとなれば、喉から手が出るほど欲しくなってしまいますよね。

最後に、こちらで高値で取引されるロレックスのモデルも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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