お酒
投資すべきワインとは?大黒屋のトップワインバイヤーへインタビューしてみた
「ぶっちゃけ、ワイン投資っていくらぐらい儲かるのでしょうか?副業にするほど、収入は見込めるでしょうか?」
「ワイン投資をはじめてみたいです。でも大枚はたいてワインを集めても、しばらくして大暴落なんてことにはなりませんか?」
「値上がりしそうなブルゴーニュやボルドーのワインは、どこで購入できますか?人よりはやく手に入れるコツを知りたいです!」
ワインにかぎりませんが、安いときに購入し、価格がつり上がったタイミングで売るのが投資です。
そこはワイン投資も例外ではありません。
ただし、ワイン投資にはそのほかの投資と大きく異なる点があります。
それは、投資向きのワインを適正な価格で購入すれば、そこから大きく値崩れすることがないということ。
株や通貨などの投資商品の場合、適正価格が見極めにくいうえに、高不況の波を受けやすいですよね。
もし大暴落の憂き目に遭おうものなら、市場価格が半分以下になることも少なくありません。
一方のワインは、【時間を高確率で価値へ変えるという性質】を持っています。
そこが、株や通貨などの投資と異なる点です。
だからこそ、投資初心者にもワイン投資をオススメしたいのですが、
「ワイン好きだから、ワイン投資で儲けられたら趣味と実益で一石二鳥!」
「ワインを寝かせておけば、数年で値上がりするなんて、こんな楽な投資はない!」
こんな考えでワイン投資をはじめようとしているのだとしたら、それは非常に危険。
そもそもワイン投資は、株などのように数年で利益が出るような商品ではありません。
また、ワイン投資には、入手の難しさ、保存の難しさ、売却のタイミングの難しさなど、さまざまな【難しさ】があります。
ほかの投資同様に、一朝一夕にはいきません。
実は私、下戸です(笑)
ただ、お酒の知識は社内随一と自負しております。
なぜなら、社内でもっとも多くのお酒を買い取っているのが私だからです。
「ワイン投資で、ちょっぴり儲けたい・・・!」というお気持ちはよくわかります。
かくいう私もそんなふうに考えていた時期がありました。
しかし、残念ながら、
「ブルゴーニュの有名ワインなら、いずれ値上がりするでしょ?」
こんな安易な考えで、たまたま酒屋さんで見つけたワインを寝かしておいても、そうカンタンには値上がりしません。
もとより、ワイン投資は時間がかかります。
少なくとも5年、できれば10年以上寝かせておく必要があります。
さらに、どんなに投資向きの銘柄のワインでも、保存状態が悪いと、売却時に高値はつきません。
「それなら、素人はワイン投資には手を出さないほうがいいってこと?」
いえいえ、それもまた正しくありません。
ワイン投資をする方に条件を求めるとすれば、私はこの2つを挙げたいと思います。
ひとつは、【ワインを飲むことが好き】であること。
もうひとつは、【ワインにお金をかけるわずかな余裕】です(大金持ちである必要はありません)。
ワインに詳しくなくても、この記事を読むことでワイン投資にチャレンジすることは可能です。
今回は、そのことを証明するために記事を執筆したといっても過言はありませんから(笑)
というわけで、この記事では大黒屋でもっともワイン投資にくわしい私こと藤間が、【初心者でも挑戦できるワイン投資のイロハ】についてご説明させていただきます。
- ワイン投資をはじめるための条件
- 投資向きワインの銘柄
- 高級ワインの探し方
- 投資用ワインの保存方法
- 高値で売るための売却方法
こうしたことについて、基本的なことからみっちりご説明させていただきますね!
ワインにあかるくない大黒屋社員の堀井と一緒にお話を進めますので、初心者の方でも理解しやすい内容になっていると思います!
この機会に、ワイン投資に興味を持ってくださる方がいらっしゃるとうれしいです!
それでは本編へまいりましょう!
今回紹介する大黒屋の査定員です。
-
藤間:大黒屋の査定員。お酒はまったく飲めないが、お酒の知識は社内随一!
-
堀井:リサイクルショップでのバイト経験あり。
どんな品物でも対応できる万能査定員。陽気なイジられキャラ。
この記事の監修者
長らく飲食店に携わり、西洋料理やイタリアン、カリフォルニアキュイジーヌなどのレストランを経験。
最終的には、都内5店舗のシェフソムリエとして働く。 その後現場経験を活かしワインインポーターへ転職し、ホテル・レストラン向けの営業に携わる。
現在は、某ワインインポーターのセールストップとして君臨し、海外へのワイン買い付けも担っている。
多くの人が知らない!ワインにくわしくなくてもはじめられるワイン投資の魅力
堀井
今日のテーマはワイン投資かぁ・・・。あんまり興味ないなぁ・・・。
つまるところ、ワイン投資ってどうなんでしょう?
藤間
まず結論からいってしまうと、オススメです。
なぜなら、ワインは寝かせて熟成させれば、高確率で価値が上がるから。
堀井
株やビットコインのように、暴落するリスクはありませんか?
藤間
多少は市場の影響を受けますが、基本的に大きく価値を損なうことはありません。
それに万が一、ワインの価格が大暴落してしまっても、飲んで楽しむことができますしね(笑)
堀井
でも、ワイン投資ってワインにくわしくないとダメですよね?
藤間
いやいや、ワインを飲むことが好きなら大丈夫です。
次のような方に、オススメしたいですね。
- ワインを飲むのが好きな人
- ワイン以外の投資をしている人(分散投資のひとつとして)
- 長期的な投資ができる人(ワインの熟成には5年以上の時間が必要)
- ワインセラーを準備できる経済的余裕のある人
- ワインを通じて様々な交流、つながりを持ちたい人
堀井
ワインセラーは必要ですか?
藤間
ワイン投資をやりたいなら、ワインセラーは必須です。
できれば、自宅の一室をワイン部屋として利用できるといいですね。
それが難しければ、ワインを専門に保管する業者に依頼し、保存してもらうこともできます。
堀井
ワイン専用部屋を作れということですか!?
藤間
1~2本だけ寝かしておいても、投資といえるほどの利益は出ませんからね。
数十本以上のまとまったワインを、長期的に保存できる環境を整えないといけません。
大黒屋一ワインに詳しい査定員がオススメする投資に最適のワイン
堀井
さっそく、ワイン投資に適したワインを教えてください!
藤間
投資にオススメなのは、ロマネコンティやシャトー・ペトリュスなど、フランスのブルゴーニュ地方やボルドー地方の有名ワイナリーで作られたワインですね。
また、カリフォルニアワインにも投資向きのものがありますので、今のイチオシをひとつずつ紹介しましょう!
ブルゴーニュワイン(ドメーヌワイン)
藤間
代表的なワインの産地、フランスのブルゴーニュ地方の有名ワイナリーで作られたワインは、世界的にも価値が高く、ワイン投資向きです。
ブルゴーニュ地方の生産者は「ドメーヌ」と「ネゴシアン」があります。
「ドメーヌ」は、葡萄畑を自ら所有し、栽培から醸造・瓶詰までを一貫して行っています。
「ネゴシアン」は、農家から原料ブドウやワインを買い付、自ら熟成・瓶詰をする生産者です。
どちらかというと熟成して価値が上がるのは、「ドメーヌ」ワインになります。
藤間
ご紹介したドメーヌワインは、ほとんどがカルトワインと呼ばれています。
堀井
カルトワインとは?
藤間
カルトワインとは、生産数が少なく、特別な顧客のみ手に入れることができ、なおかつワインファンに支持されて注目を集めている高級ワインを指します。
カルトワインは、『ワインスペクテーター』など世界的に権威のあるワイン専門誌で高評価を受けているので、価格も高騰しやすいのが特徴です。
堀井
ワイン専門誌の『ワインスペクテーター』?
雑誌で高評価を受けることが大切なんですか?
藤間
そうなんです!
カルトワインになるには、ワイン評論家のお墨付きが必要です。
堀井
フランスのブルゴーニュで作られたワインならば、どれも価値が高いわけではないのですか?
藤間
はい。
ブルゴーニュワインといっても、すべてが高値で売れるわけではありません。
ブルゴーニュでは大衆的なハウスワインも作られていますからね。
そのなかでも、生産数が少なく、質の高い畑で作られていて、かつワイン評論家のお墨付き、それがドメーヌのカルトワインなんです。
ボルドーワイン(シャトーワイン)
藤間
フランス・ボルドー地方で作られたワインは、お城(シャトー)のような大きなワイナリーで生産されているので、シャトーワインといわれています。
その中でも、比較的生産量の少ないワイナリーのワインは、カルトワインとして注目されており、投資向きです。
藤間
シャトー・ペトリュスは、ガレージワインとして評価されているワインです。
堀井
ガレージワインとはなんですか?
藤間
小規模の畑で少量生産し、手間をじっくりかけて作り上げられたワインのことです。
シャトー・ペトリュスは、質のよくない畑を買い取って、土地の改良を行い、良質なワインを生産することに成功したことが、ワイン評論家の評価を得て人気が出ました。
堀井
シンデレラワインという言葉も登場していますが?
藤間
シンデレラワインとは、無名だったカルトワインやガレージワインが、急激に注目を浴びて一気に高騰するワインのことを指します。
カルトワイン、ガレージワイン、シンデレラワインと呼ばれるものは投資向きと考えていいでしょう。
シャンパンワイナリー
藤間
つづいては、シャンパンです。
フランス・シャンパーニュ地方で作られたうち、投資向きのシャンパン(シャンパーニュ)を見てみましょう。
堀井
これらはすべてシャンパンですか?
藤間
はい。
シャンパンと呼ばれているのは、シャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインを指します。
シャンパンもスパークリングワインのひとつです。
堀井
どんなシャンパンが投資向きなんでしょうか?
藤間
シャンパンは、生産量が多いものの、質に波があります。
天候やブドウの出来のよさでシャンパンの出来も変わり、同じ銘柄でも年代により評価が異なるのです。
最近では、2008年のシャンパンが最高の出来といわれています。
このほか、過去の良いヴィンテージは、1982年、1985年1988年、1990年、1995年、1999年、2002年、2004年です。
堀井
投資向きではない年もあるということですか?
藤間
はい。
出来の悪い年のシャンパンは、熟成させておいても、それほど価格が上がりません。
カリフォルニアワイン
藤間
お次はアメリカ、カリフォルニアで作られたカルトワインです。
ワイナリー名 | 大黒屋の買取価格 | |
---|---|---|
スクリーミングイーグル |
~20万円 | 本拠地を非公開にしており、畑にたどり着くのは容易ではない。数々の代理店を通すため、最終的に価格が高騰する傾向にあるカルトワイン。 |
ハーランエステート |
~6万円 | フランスの一級ワインにも負けないカリフォルニアを作るというコンセプトのもと誕生。カルトワインからシンデレラワインとなって、評価されたワイン。 |
堀井
投資向きのワインは、フランスワインだけではないんですね!
カリフォルニアのワインはあまりお高いイメージがないので、ちょっと驚きでした。
数が少なく良質なワインは投資向き
堀井
投資向きのワインの見分け方を教えてください。
藤間
投資向きのワインには、次のような特徴があります。
- 大量生産していないワイン
- 今は作られていないワイン(『アンリ・ジャイエ』など)
- ワイン投資がブームの中国・フィリピン・ロシアで人気のあるワイン(ブルゴーニュワイン、ボルドーワイン)
- 1500ml入りの大きなボトルワイン(マグナムやダブルマグナムなどは生産数が少ない、通常は750ml)
- 気象の関係で、出来が悪い年が続いたワイン
- ワイン評論家やジャーナリストの評価の高いワイン(カルトワイン、ガレージワイン、シンデレラワイン)
- パーカーポイントが高いワイン
堀井
パーカーポイントが高いワインとは、何でしょうか?
藤間
ロバート・パーカーというアメリカ人のワイン評論家が、ワイン専門誌「ワインアドヴァケイト」で高評価を付けたワインのことです。
彼は『神の舌を持つ男』と呼ばれていて、彼が評価したワインは世界的評価が高くなります。
これまで無名だったワイナリーが、パーカーポイントを得て、急に注目されると、価格が高騰するケースが多いです。
堀井
やはり投資するには、数が少なく希少性のあるワインを探せばいいのでしょうか?
藤間
そのなかでも、まだあまり注目されていない、世の中に知られていないワインを買うといいでしょうね。
あるとき、急に高評価を得て、価格が高騰するかもしれません。
堀井
そうしたワインの情報は、どのように集めればいいのでしょうか?
藤間
ワインの買取業者などが主催するワインの試飲会などに参加して、「まだ知られていないワイン」の情報を積極的に集めるといいでしょう。
ワイン投資家が集まる交流サイトなど、インターネットで情報を得ることも大切ですが、デマ情報も多いので注意が必要です。
大黒屋がオススメする素人でもできるワイン投資のはじめ方
堀井
投資向きのワインがわかると、ワイン投資にチャレンジしてみたくなります!
藤間さん、初心者でもできるワイン投資のやりかたを教えてください!
藤間
お任せください!
初心者は買取店を利用すべし!
堀井
ワイン投資をするには、どのような方法があるのですか?
藤間
おもに3つの方法があります。
- 自分でワインを購入して、大黒屋のような買取店に売る
- ワイン投資を専門に買取・保存・売却する会社を利用
- 海外のワインファンドに出資
堀井
自分で直接売買せずに、②や③のように、ワイン投資専門会社やファンドに任せる方法もあるんですね。
藤間
ただし、日本には②のようなワイン投資専門会社は多くありません。
また、専門会社を利用すると、保存や売買の手数料がかかります。
③の海外ファンドへの出資は、主にイギリスで盛んですが、詐欺サイトがはびこっており注意が必要です。
堀井
そうなると、自分で購入して、自分で売ることになりますね!
藤間
初心者の方には、自分でやるのがもっとも楽しくて安全だと思います!
ここでは、①の自分で売買する方法について説明いたしましょう!
そもそも投資向きのワインはどこで買えばいいの?
堀井
投資用のワインは、どこで購入すればいいでしょうか?
藤間
投資向きワインを普通の酒屋さんで購入することはまずムリです。
購入するには次のような方法を取るしかないでしょう。
- フランスへ買付けに行く
- 並行輸入業者(エノテカなど)の店員さんや専門のバイヤーと仲良くなる
- 楽天かヤフオクなどのネットショップで見つける
- ワインショップのホームページからプリムール販売を予約
堀井
難しそうな方法ばかりですね・・・。
藤間
個人的には、プリムール販売がオススメです。
プリムール販売とは、ボルドーワインを樽で購入できる先物販売のことです。
日本の並行輸入業者『エノテカ』が、毎年7月頃にインターネットで販売受付をしています。
堀井
エノテカは銀座や池袋にお店があるようですが、店舗で購入できないのでしょうか?
藤間
インターネットで予約しなければムリでしょうね。
9月に入ると、有名なボルドーワインは軒並み売り切れになっています。
堀井
みんなが欲しがるものですものね・・・。
安く買うにはリリース前がベスト
堀井
運よく購入できるルートを見つけたとして、投資用のワインですから、安い時に買わないと意味がないですよね。
購入するタイミングは、いつがいいのでしょうか?
藤間
安値で購入できるタイミングは以下の時期まででしょうか。
- リリース前(定価販売されるので、プレミア価格が付いておらず比較的安く買える)
- サントリーやエノテカなどの輸入代理店によって、日本に輸入された直後(早ければ現地リリースから3週間後ごろ)
- 生産本数・流通量が多いワインは、輸入直後は高騰するものの、半年~1年ほど経つと価格が下がるので、そのタイミング
堀井
やはり購入は早ければ早いほど安く買えるということですか?
藤間
そうですが、流通量の多いワインの場合は、輸入してからしばらく経つと、一度価格が下がる時期があるんです。
そういうタンミングを狙ってみると、意外と安値で購入できるかもしれません。
堀井
情報を逃さずに、早めに動くことが大切ですね。
購入時の注意点
堀井
投資用のワインを購入する際に、注意したいポイントを教えてください。
藤間
次の点にご注意いただきたいですね。
- (予約した場合)購入先に、実物があるか、温度管理など保管方法がきちんとしているかを確認
- 輸入代理店が信用できる会社か(会社のホームページを見て取引数や実績を確認)
- 購入先・日時を控える(何年寝かせたかわかるように)
堀井
ふむふむ、なるほど~。
ワインはセラーで保存すべきもうひとつの理由
堀井
投資用のワインを購入できたら、どのように保存すればいいのか、注意点を教えてください。
藤間
ワインをしっかり熟成するためには、以下の環境が必要です。
- ワインセラー保管
- セラーは直射日光に当たらない場所に設置
- コルクを湿らせるためにボトルは横に寝かせる
- ボトルを動かさない
- 振動をさける
堀井
冷蔵庫や室内の涼しい場所で保存するのはダメですか?
藤間
冷蔵庫は温度が低すぎます。
温度が低い場所でも、セラー以外で保管すると、正常に熟成しないのでワインの価値が下がってしまうのです。
温度を均一に保つことが難しいからですね。
投資として値上がりを期待するなら、ワインセラーでの保管がベストです。
堀井
ワインセラー以外で保管していた場合、売るときに発覚してしまいますか?
ワインボトルは緑色なので、中身が判別しづらいと思いますが・・・。
藤間
ボトルを光にかざすと、中身がよく見えますから、きちんと保管していないとバレますよ(笑)
濃い赤色になっていれば問題ありませんが、褐色がかったり、オレンジがかったり、色が薄くなっていたり、澱(おり)が大量にあると、保存状態がよくないと判断されます。
堀井
やはりそうですよね・・・。
藤間
それから、ワインボトルのラベルにカビが生えていたりすると、高額査定は困難です。
キャップが劣化していないことも大切ですね。
売買する時に見た目は重要です。
外見の劣化も防ぐためにも、1本づつラップで包みワインセラーで保管していただきたいですね。
売却は製造から5年以上経ってから
堀井
ワイン投資は時間がかかるとのことですが、売却はいつ頃をメドにしておけばいいでしょうか?
藤間
ワインの熟成には時間がかかるので、製造から最低でも5~10年は経たないと高値が付きません。
3~5年以内で成果を得ようとしても、あまり期待できないでしょう。
堀井
5年以上もほったらかしにしていたら、いつ値上がりしたのかわかりませんよね。
どのタイミングで金額を調べればよいのでしょうか?
藤間
5年間熟成させたら、その後は半年に一度程度、価格を確認してください。
堀井
どこで価格を調べればいいのですか?
藤間
我々大黒屋などの買取店にお電話をいただくか、ヤフーオークションでの取引価格を見てみるといいでしょう。
堀井
売却のタイミングは、どのように見極めればいいでしょうか?
藤間
非常に難しい質問ですね。
もちろん、購入価格よりも売値が上がった時に売るわけですが、価格がどこまで上がるかを見分けるのは、プロでも難しいです。
「いくらの利益が出たら売る」と、自分の中で売却ラインを決めておくといいかもしれません。
駆け出しワイン投資家の売却先はネットより買取専門店
堀井
投資用のワインは、どこで売るべきですか?
藤間
手前味噌ですが、ワイン投資に慣れていない方は、我々大黒屋のような買取業者での売却をオススメします。
お酒を専門に扱う買取業者であれば、商品を知り尽くしているスタッフがいるので、適正価格の査定をしてもらえるはずです。
堀井
ネットオークションはどうでしょう?
藤間
ネットオークションは、ワイン投資に長けていないと難しいでしょう。
出品者よりも購入者のほうがワインに詳しいケースも多く、「ワインの保存状態が悪いから返品したい」など、売却後にクレームを受けたりすることがあるからです。
堀井
買取専門店で投資用のワインを売るときの注意点を教えてください。
とくに、高額査定のコツがあればぜひ・・・。
藤間
どこで購入したか、どこでどのように保管したか、これまでの経緯をきちんと説明することですね。
セラーで保管した点をきちんとご説明していただくと、高評価です。
「押入れに入ってました!」といわれたら、高値を付けられません・・・!
堀井
どんなお育ちなのかが売却時の評価に大きく影響するんですね!
藤間
そうなんです!
有名ワイナリーで作られていても、お育ちがよくないと高く売れません。
大切に熟成させて、お嫁に出していただければと思います(笑)
さいごに大黒屋より一言
堀井
今日はありがとうございました。
ワイン投資への理解が深まりました。
ところで、普段、大黒屋にワインを持ち込まれる方は、どのようなきっかけで来店されるのでしょうか?
藤間
次のような方が多いですね。
- 親族の遺産整理
- 勧められて買ったが飲まずにいた
- 趣味(コレクター)で集めていたが引越しで整理をしたい
- 酒屋による在庫整理
- 飲食店を辞めた店主による店の片づけ
藤間
保管状態によっては買取りできないこともありますが、中には100万円もの高値が付いたこともありましたよ!
堀井
100万円・・・!それはラッキーですね!
藤間
そうなんですよ!ですから、ぜひご自宅に眠っている、熟成されたワインがありましたら、大黒屋にお持ちください。
案外、掘り出し物があるかもしれませんよ!
スタッフ一同、お待ちしております!