ルイ・ヴィトン
偽物ルイ・ヴィトンを簡単に見破る方法をこの道13年の大黒屋査定員が解説

「最近はコピー品の品質が上がっているという話を聞きます。シリアル番号があっても偽物の可能性はありますか?」
もしかしたら偽物かも・・・。 そう思って大黒屋へルイ・ヴィトンの財布やバッグをご売却査定のために、お持ちになるお客様は少なくありません。 最近はオークションサイトやアプリなどでブランド品をお買い求めになるお客様が増えたこともあり、偽物をつかまされる被害に遭う方も非常に増えました。 お持ちのルイ・ヴィトンのバッグが偽物だったら、これまでのように外に持ち歩くのはイヤですよね・・・。 とはいえ、我々のような鑑定士のところへ査定に出向くのもメンドクサイ・・・。 そのお気持ち、よくわかります。できることなら、手間ヒマかけずに自分でセルフチェックができたらいいですよね。
こんにちは。 大黒屋で13年間、ブランドバックを中心に査定を行ってきた、査定員の中村でございます。
私は毎日、膨大な数のブランド品を査定しておりますが、ルイ・ヴィトンのケースでいうと、100件中、5件から10件は偽物を疑うお品に出くわします。 しかも、それらの偽物はこの10年でかなりの進化を遂げているんですね・・・。 以前は一目でわかるような粗悪な偽物が多かったのですが、今では本物同様キレイに仕上がった偽物が次々と生まれています。正直、その違いを見分けるのは、我々のようなプロでさえ至難の業です。
それでは、我々プロは、どのように本物と偽物を見分けているのでしょうか?実は、ひとつのポイントだけでなく、偽物と思われる細かい状況証拠を積み上げ、総合的に真贋を判断しているのです。
たとえば、ルイ・ヴィトンの場合、モノグラムの柄が1ミリ弱ズレているとします。 そこで、我々は偽物の可能性を疑うわけですが、それだけで偽物と判断することはありません。そのような偽物と疑えるポイントをいくつも積み上げていき、最終的に診断を判断するわけです。
「そんな細かいところまで確認できないよ!」
そう思われるかもしれません。 しかし、我々のようなプロではない一般の方でも、この積み上げ方式の真贋チェックは可能です。今回、私がこの記事を執筆しているのは、それを証明するためでもあります。
もちろん、非常に精巧に作られているコピー品を見破るのは難しいかもしれません。しかし、世の中に出回っている偽物がすべて精巧な偽物なわけではないので、セルフチェックでも十分に見破ることができるんです。
これからお伝えするルイ・ヴィトンの偽物ノウハウは、大黒屋が長年積み上げてきた知識と経験をもとに作られています。とくに今回は、本物と見比べて明らかに違うというチェックポイントを抜粋して紹介していきましょう。
本物のお品物であっても、偽物と酷似する特徴があるかもしれませんが、あくまで総合的な判断となりますのでご安心ください。 ぜひお手元にルイ・ヴィトンを準備して、探偵になったつもりでお調べになってみてください。 この記事がすべてのルイ・ヴィトンユーザーに届くことを願っております。それでは本編へまいりましょう。
今回紹介する大黒屋の査定員です。
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中村:経験豊富なベテラン査定員。「初心忘るべからず」の生真面目な性格。
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堀井:リサイクルショップでのバイト経験あり。 どんな品物でも対応できる万能査定員。陽気なイジられキャラ。
大黒屋に持ち込まれるルイ・ヴィトンの1割に偽物の疑い
堀井
中村

堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
とりあえず、社内にある本物のポルトフォイユ・クレマンスを持ってきたまえ。
それと比べて検証してみよう。
モノグラム柄の配置とプリントで偽物を見分けよ
堀井
中村
この花の付いたポルトフォイユ・クレマンスは2018年新作の財布だから、偽物も新作なんだよなぁ。
これは見抜くのが難しそうだ・・・。

堀井
偽物は花びらの柄がはみ出している
中村
(※)モノグラム 「LV」マークと家紋をイメージした花を散りばめた、ルイ・ヴィトンの革製品にあしらわれている柄。
中村
ルイ・ヴィトンのバックや財布は、モノグラムの柄の位置・・・どの柄がどこにくるか99%決まっている。
財布の上部に注目したまえ。
中村
堀井
ホントだ!偽物は花びらの柄が上からはみだしています。
でも本物はキレイに柄がおさまっていますね。
中村
本物ならば、財布の面にモノグラムのプリントが上下左右ともシンメトリーになるように、バランスよくカットされているはずなんだ。
偽物は微妙に柄の配置がずれていることが多いんだよね。
偽物はモノグラムのプリントにムラがある
中村
(※)PVCキャンバス ルイ・ヴィトンの革製品に使用されている人口の革。天然の皮ではなく、布に特殊なコーティングが施されている。
中村
堀井
中村
堀井
中村
(※)使用していると表面のプリントがかすれてくることがあるので、中古品の場合は偽物とは限りません!
花のチェーンに注目してみよう!偽物は市販素材を使用している
中村
堀井
チェーンが不格好に長い
中村

堀井
中村

堀井
中村
本物のルイ・ヴィトンは、そのモデルだけに使われる専用のパーツを特注で製造している。
でも、偽物はそのパーツが手に入らないから、汎用パーツを使用しているんだろう。
堀井
チェーンの輪の部品がおかしい
中村

中村
堀井
中村
本物は、ひとつのパーツではなく、平たい金具の上に別の金具を組み合わせていて、手が込んでいるね。
おそらくこのパーツも、ポルトフォイユ・クレマンスのオリジナルのパーツなんだと思うよ。
堀井
花の塗料の仕上がりがイマイチ
中村
堀井
中村
本物のほうが、赤と黒の塗料がキレイに塗られていてメリハリがあり、完璧な仕上がりだよね。
こういう部分は職人が手でやっているから、技術の差が出るんだよね。
堀井
本物は金のボタンにキズが多い
中村

中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
では『LOUIS VUITTON』の文字に注目してみて。
本物の文字は、彫ったものではなく、金属を型に流し込んで固めて作っているんだ。
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
昔のヴィトンの偽物は、こういう文字の書き方が雑で、ボタンの形そのものも変だったんだけどね・・・。
最近は『不自然すぎるくらいキレイなのが偽物の特徴』になってきているんだよ。
偽物は横から見るとさらにアラがいっぱい
中村
堀井
中村
本物はシャープ 偽物は分厚い
中村

堀井
中村
堀井
中村
おそらく、偽物は採寸し尽くされていないんだ。
素材の革や布を緻密に縫い合わせていないから不格好になってしまうと考えられる。
堀井
赤いロウが微妙にはみ出している
中村
(※)コバ(木端)処理 革の劣化が進行しないように革の端をロウで縁取ること。
堀井
中村
偽物はフチが凸凹している。一直線ではなく、まっすぐになっていない。
重ねて比べるとよくわかるよね。

堀井
これは職人さんが手でコバ処理しているんですよね。
だとしたら、かなり卓越した技術が必要ですね。
中村
ファスナーの付け根の金メッキがゆがんでいる
中村
堀井
中村
堀井!修行が足りん!
穴があくぐらいに金メッキされた表面を見てみるんだ。
堀井
中村
偽物をよく見ると、メッキの塗りが甘いので、表面が波打っているんだ。
ファスナーの輪が取り付けられている部分をよく見ると、映り込んでいる風景がゆがんでいるのがわかるかい?
堀井
中村
金メッキもルイ・ヴィトン職人がこだわり抜いている点のひとつ。
しかし、偽物はそこまで手間をかけていたらコストがかかってしまうから、こういうところまでは力を入れてないんだな。
ファスナーエンドにすき間
中村

堀井
中村
堀井、まだまだだな。よく比べてみるんだ。
偽物はファスナーエンドが端までたどり着いてないんだよ。
堀井
中村
堀井
本物との違いは財布の中にも続々と・・・
中村

ファスナーの反対側
中村
ここも先ほどと同じ点に目を止めてみよう。
ファスナーを開けた時、最後に『V』が達する部分、ファスナーエンドに注目するんだ。

堀井
堀井
中村
ファスナーのタグをチェック
中村

堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
その通り!『LV』のマークは本物のほうがシャープ、偽物はローマ字がふっくらしている。
ただ、見慣れていないと、このロゴを偽物と見破ることは難しいな。
ルイ・ヴィトンの印字の位置がずれている
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
でもね、偽物は『made』の文字が金の塗料がはみ出している。
こういうはみ出し方は本物にはありえない。
堀井
中村
刻印は、昔から偽物を見分けるポイントとして有名だからね。
最近の偽物職人は、それを知ってか、この部分に力を入れて作っている感じがするよ。
堀井
偽物は内側の縫い目が雑
中村
中村
中村
堀井
中村
おそらく下の縫い目と同じ強さで縫っていると思われるが、革2枚と、ファスナーの布と合わせて縫わなければならないので、本来は縫い方を変えないとダメなんだ。
しかし、偽物はそういう調節をしてないんだよ。
堀井
中村
製造番号の位置が違う
中村

堀井
中村
堀井
本物にはありますね!【GI2148】と書かれています!
でも、偽物には見当たりません!

中村
この【GI2148】は製造番号。
ローマ字が『製造された国』、4ケタの数字が『製造された年月』を表しているんだ。
堀井

中村

中村
本物なら、ファスナープル側に製造番号が書かれていることはないんだよね。
製造番号の記された位置でこれは偽物だという確信に近づく。
堀井
中村
中村
ごくまれに、製造番号の位置を変えることがあるけど、それは大掛かりなマイナーチェンジを行う時だけ。
現行モデルでは、この位置から変わることはないはずだよ。
本物は布のケースも手を抜かない
堀井
布袋のロゴの大きさが違う
中村
堀井

堀井
中村
中村
堀井
中村
堀井
証拠を積み上げて偽物を見破れ
堀井
中村
堀井
中村
とくに最近の偽物はキレイに作られているから、ひとつのポイントだけでは判断のしようがない。
ただ、偽物はコストを抑えないと赤字になってしまうから、どこかに必ず本物に劣る部分があるはずなんだよ。
堀井

人気のリュック パームスプリングス バックパックにも偽物が横行中
堀井
中村

中村
堀井
中村
堀井
わかりやすいように、わざと違うサイズのものを用意しています(偽物だからサイズが大きいという訳ではありません!)。
小ぶりなのがPMサイズで、一回り大きいのがMMサイズです。
中村
堀井
モノグラムのプリントが不自然にハッキリしている
中村
堀井
中村
中村
堀井
中村
堀井
中村
偽物といっても、さまざまな地域で作られているからね。
プリントがハッキリしているから本物とは限らないよ。
堀井
バッグの中心にあるタグにも偽物の証拠が・・・
中村
タグにプレスされたぎこちない字体
中村
堀井
中村
そうだな。
ただ、これらを別々に見ると、一見偽物とはわかりにくい。
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
中村
堀井
なるほど!
偽物は、Rマークの『○(丸)』と、『LOUIS VUITTON』のロゴの『O(アルファベットのO)』の大きさが違います!
中村
本物は、こういった点もバランスよく見えるように作られている。
偽物にはそういう細かい配慮が感じられないな。
偽物はコバ処理も雑
堀井
中村
よくぞ気がついた!
どちらも革の端がほつれないように、ロウで固めるコバ処理が行われている。
堀井
中村
タグの裏側も欠かさず見てみよう!
中村
堀井
中村
堀井
中村

堀井
うわっ!本当だ!
接着剤の黄色い色までわかりますね・・・。
中村
堀井
ファスナーの金具にも注目
中村
偽物のLVマークは文字の太さが違う
中村
よし!
まずは金メッキの技術を見極めてみたまえ!
堀井
堀井
(ファスナーを観察)
うーん、この偽物は金メッキにゆがみがありませんね。
本物同様、キレイにメッキされているようです。
中村
うむ・・・。敵もなかなか手ごわい。
それならば、今度は『LVマーク』に注目してみたまえ。
堀井
あっ!
偽物と本物の『LVマーク』の太さが微妙に違います・・・!
中村
堀井
中村
金属の刻印が滑らかなラインに仕上がっていない偽物
中村
中村
堀井
うーん・・・。
溝のどこがアヤシイのですか?
中村
まだまだ甘いな堀井!
偽物は段差部分がギザギザして、荒く削られているのがわからんか!
堀井
本当だ・・・。
本物は溝が滑らかです。
中村
この部分は金属に『LVマーク』をプレスしてから、溝を滑らかにするために磨きをかけるんだろう。
偽物はメッキ工程の数が少ないか、高度な技術がないのだろうな・・・。
堀井
偽物のリュックは持ち手部分も使いやすくない
中村
本物は本革、偽物は合皮だった
堀井
中村
堀井
中村
堀井
中村
おそらく偽物のほうは合皮を使っているのだろう。
本物は動物の革を使用している。
堀井
見えないところが雑過ぎる偽物
中村
堀井
うーん、これは・・・(偽物の内側をまじまじと見る)
布の切れ端の部分が、縫い合わされていません!
中村
堀井
中村
堀井
偽物のリュックは肩への負担大
中村
堀井
中村
肩に負担がかからないように、ショルダーストラップにも、クッションが入れられているんだ。
これなら革へのダメージも少なく、長持ちしやすい。
堀井
中村
堀井
ううっ・・・。
偽物のショルダーストラップには綿もなにも入ってなさそう。ペタンコです。
中村
これだと、背負った時に肩に負担がかかるだろうね。
偽物は使いやすさをまったく考えてないから。
ショルダーストラップの裏側の縫い目に注目
中村
堀井
中村
そうなんだ。
縫い目が弱いから、使っているうちにこのショルダーストラップはいずれ取れてしまうだろう。
堀井
中村
本物は、バッグ本体から出ている布をショルダーストラップの内側に巻き込んだうえで、さらに太い糸で縫い合わせている。
これならほつれることはないだろうね。
リュックのベルト部分にも・・・
中村

堀井
中村
堀井!ルーペを使え!
ルーペで拡大して見てみるんだ!
中村
堀井
中村
うむ、偽物のほうが表面はツルツルしている。
しかし、文字の掘り込みをよく見ろ。
堀井
中村
堀井
中村
よおく見てみろ!
丸い金具だから、掘り込みを入れるのが難しいのだろう。
刻印の深さが均一になっていない、深くなったり浅くなったりしている。
堀井
偽物には素人使用の金具が使われている!
中村
堀井
中村
そうなんだよ。
本物は金具が見えないように内側に隠しているのにね。
堀井
中村
いや、ネジを表面に露出させてしまうと、服や肌を傷つけてしまう危険があるからだ。
本物はそういう配慮をキッチリしている。
堀井
中村
堀井
ベルトの穴も雑に開けられている
中村
堀井
中村
堀井
リュックの内側にも目立つ粗さ
中村
堀井
中村
堀井
中村
堀井
タグの文字も要注意!
中村
中村
堀井
本物の『LOUIS VUITTON』の『O(アルファベットのO)』の丸の大きさは、Rマークの『○(丸)』の大きさと同じですね。
やっぱり!
中村
堀井
中村
偽物は縫い目の幅がそろっていない・・・
中村
中村
堀井
中村
堀井
中村
ここも偽物はミスしている。
こんなバランスが悪い状態は、本物ではあり得ない!
堀井
ルイ・ヴィトンの説明書?そんなものは存在しない
堀井
中村

中村
堀井
堀井
中村
堀井
堀井
中村
堀井
カタカナがおかしいんですよね。
『ファッション』や『コレクション』の『ン』の文字の点がない。
明らかに外国人によって作られているかと。
中村
堀井
使いやすさとニオイで偽物を見分けろ
堀井
中村
堀井
中村
それから、ニオイもポイント。
偽物は接着剤や鼻をつく合皮のニオイを放っていることが多い。
そんなニオイは本物ではありえない。
堀井
中村
そして、購入した店舗も重要なポイントだね。
正規店以外のお店やインターネットで個人から購入したものは、一度は偽物を疑ってみるべきかもしれない。
堀井
中村
堀井
中村
堀井

まとめ
中村
ブランド品本体
- モノグラムの柄が中途半端に切れていないか?
- モノグラムのプリントの濃さにムラはないか?
- モノグラムのプリントが不自然に濃くないか?
- チェーンなどのパーツに安物の既成品が使われていないか?
- 不自然にキレイな部品はないか?
- 横から見たときに、シャープさがなく、不格好になっていないか?
- 革のコバ処理のラインが凸凹したり、はみ出したりしていないか?
- 金メッキ部分に映り込む風景にゆがみはないか?
- ファスナーエンドにすき間はないか?
- ファスナープルの『LVマーク』が不格好ではないか?
- ファスナーをなめらかに開閉できるか?
- 持ちにくさ、使いにくさを感じないか?
- 革の金刻印の文字がにじんでいないか?
- 縫い目が弱々しく、ほつれそうな箇所はないか?
- 製造番号の刻印が既定の位置にあるか?
- 接着剤や合皮のニオイはないか?
付属品など
- 布袋の『LOUIS VUITTON』文字がにじんでないか?
- 保証書や説明書もどきの書類が付属していないか?
- 出所不明な店舗から購入していないか?
中村
お手持ちのルイ・ヴィトンが偽物ではないかと思ったら、ぜひこちらのチェックリストを参考にお調べになってみてください。
何よりもまず「偽物をつかまされない事」が大事です。偽物単体で偽物と見抜くのは容易ではありません。
あなたが安心してルイヴィトン製品をお使い頂けることを願っております。




































































































