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エルメス

エルメスの歴史と製品に対するこだわりとは?

バーキンというバッグで有名なエルメスは、高級ファッションブランドとして常に女性の注目を浴びています。
1837年に誕生して以来170年以上も続く老舗ブランドですが、エルメスが人々から愛されつづける理由は一体何でしょうか。職人たちの技術の数々を紹介した「レザー・フォーエバー展(2014年12月開催)」も記憶に新しいところですが、今回は、エルメスの歴史や、エルメスの製品に対するこだわりについて紹介していきたいと思います。

エルメスの歴史

現在のエルメスの母体となっているのは、初代ティエリー・エルメスが1837年にパリで開いた馬具工房です。当時活躍していたナポレオン三世や、ロシア皇帝などが顧客となり、貴族御用達の馬具通商として発展しました。1867年にはパリで開催された第二回万国博覧会で銀賞を、1878年の第三回パリ万国博覧会では金賞を受賞しています。
1880年には、2代目のシャルル・エミール・エルメスが、現在の本店所在地に店舗を移転。1892年にはケリーやバーキンの原型といわれている「オータクロア」を発表しました。オータクロアは、馬具作りの技術を生かして作られたエルメスの最初のバッグで、馬鞍を収納するためのものだったそうです。1902年には、アドルフ&エミール兄弟が社名を「エルメス兄弟社」へと変更。
1902年、3代目となるエミール・モーリス・エルメスが、事業の多角化に乗り出し、現在のエルメスの基礎を築き始めます。1920年には、エルメスファスナーの特許を申請。世界で初めてバッグにファスナーを使用します。その後もエルメスは様々なことに挑戦し、1926年に本店で始まったウィンドウ・ディスプレイは、「エルメス劇場」と呼ばれ、街の人々から注目を浴びていました。また、1937年にはスカーフの自社製造を開始、1947年には香水部門も立ち上がり、1949年にはシルクツイルのネクタイも発表しました。
1951年には4代目ローベル・デュマ・エルメスが就任。シルクスカーフと香水に力を入れるようになり、特にスカーフでは、これまでのスカーフとは違う鮮やかな発色が人気になりました。

1978年には5代目のジャン・ルイ・デュマ・エルメスが就任し、「エヴリン」が発表されます。翌年の1979年にはスイスで時計会社を設立、本格的に時計分野に進出を始めました。1984年には「バーキン」が発表。1990年にはエルメスに「フルーツライン」が登場します。
2000年にはミレニアム記念に「ケリードール」が発表になり、ニューヨークには「エルメス・ニューヨーク店」がオープンします。2001年には銀座に「メゾン・エルメス」がオープン。記念アイテムを多数発表するということで大きな話題を呼びました。
2004年になると、共同最高経営責任者にパトリック・トマが就任。ここで初めて一族以外の者が就任します。2005年にはバーキンやケリーのクロアをモチーフにした「ケリー2」が発表。また、「ショルダーバーキン」という横長のバーキンを発表します。2006年になると、「フールトゥ」や「エールライン」といったカジュアルラインが生産中止になり、代わりに「アカプルコ」や「バルパライソ」といった新しいカジュアルラインを発表しました。2008年にはヨウジヤマモトとのコラボレーションしたバッグ「サック・ヨウジ」を発表。シンプルな斜め掛けバッグが人気になりました。2010年、桐野夏生のベストセラーを原作にした映画「東京島」でエルメスのスカーフ「カレ」がキーアイテムとして登場することから、映画に登場するスペシャルカラーのカレ「世界は広い」を発表。初の邦画とのコラボレーションを成功させました。

エルメスの製品に対するこだわり

約170年以上の歴史を誇るエルメスには、創業当時から変わらない製品に対するこだわりがあります。エルメスのこだわりや想いが最も現れているのは、エルメスのロゴです。エルメスのロゴは、馬車と従者があしらわれたデザインですよね。このロゴマークが商標登録されたのは1945年だそうですが、このロゴには肝心な「主人」が描かれていません。これは、「最高の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様」という意味合いがあると言われています。つまり、品質の高い、最高の皮革製品を腕の良い職人が心を込めて作りあげますが、それを生かすも殺すもユーザーであるお客様次第ということなのです。皮革製品は、丁寧にメンテナンスをし続ければ、何十年でも使い続けることができます。このロゴマークには、製品に対する愛着を持って、丁寧に使い続けて欲しいという、エルメスからユーザーへのメッセージが込められていると考えることができます。

長い歴史を持つエルメスは、時代が変わってもその品質を消して落とすことなく、世界中の人々から愛され続けてきました。単純なファッションアイテムとしてだけでなく、エルメスのロゴマークにも秘められているように、製品を大切に使い続けていきたいですね。

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