中古市場では大きさ(サイズ)、素材、色などによって、買取価格が微妙に違ってくるそうです。買取相場ではどのようなデザインに高値が付くのか、バーキンとケリーを例に細かく質問しました。
サイズ
バーキンやケリーには色々なサイズがあります。サイズが大きいほど高値がつくのでしょうか?
定価はサイズが大きいほど高くなりますが、買取査定額は異なります。
バーキンとケリーは、小さいサイズ(~30cm)のバッグの方が高査定額になります。
一方、大きいサイズのバッグは値が下がっています。
バーキンとケリーの査定額をサイズ別に比較してみましょう。
バーキンの査定額をサイズ別に比較(新品の状態の場合) |
バーキン |
サイズ |
定価(税抜) |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
|
状態:新品 カラー:黒 素材:トゴ 金具:シルバー |
25cm |
116万円 |
220万円前後 |
30cm |
132万円 |
200万円前後 |
35cm |
146万円 |
150万円前後 |
ケリーの査定額を大きさ別に比較(新品の状態の場合) |
ケリー |
サイズ |
定価(税抜) |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
|
状態:新品 カラー:黒 素材:トゴ 金具:シルバー |
25cm |
102万円 |
200万円前後 |
28cm |
120万円 |
190万円前後 |
32cm |
129万円 |
130万円前後 |
35cm |
132万円 |
115万円前後 |
20㎝サイズは2020年現在『ミニケリードゥ』として生産されています。
旧20㎝と比較すると、ハンドルが短くなり、高さも少し低くなっています。ハンドル付け根の金具が二股に分かれているためストラップの脱着が簡単になりました。
買取価格は180万前後となっています。
バーキンをお持ちのお客様によれば、「サイズの大きい方が収納力があるけれど、その分バッグ自体が重くなるので、持ち歩くには困難」という声が聞かれます。
また、小さいサイズは市場に出回っている数が少ないうえに、非常に人気があります。
需要があればそれだけ買取価格も高くなるので、中古相場では逆転現象が起きているようです。
革の素材
バッグの革の素材によっても買取価格は変わりますか?
変わります。「トゴ」「エプソン」「トリヨンクレマンス」と呼ばれる牛革を使用したバッグには、高値が付きやすいです。なかでもトゴは最もメジャーで人気のある素材です。
革の素材別にバーキンの買取価格を見てみましょう。
バーキン(黒、30cm、金具シルバー、新品状態)素材別に査定額の比較 |
素材 |
定価(税抜) |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
トゴ
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132万円 |
200万円前後 |
エプソン
|
131万円 |
195万円前後 |
トリヨンクレマンス
|
132万円 |
195万円前後 |
ボックスカーフ
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約130万円 |
140万円前後 |
ヴォースイフト
※写真はゴールド金具となります。 |
135万円 |
150万円前後 |
「トゴ」「エプソン」「トリヨンクレマンス」は他の革より50~60万円前後も査定額が高くなるんです。
「ボックスカーフ」「ヴォースイフト」はツルツルとして柔らかく、傷が付きやすいデリケートな素材なので、やや金額が下がります。
金具の種類
はい、金具の色はシルバーよりゴールドのほうが高値が付きやすいです。
金具の色によるバーキン(黒、トゴ、30cm)の査定額の比較 |
金具の色 |
定価(税抜) |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
ゴールド
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132万円 |
205万円前後 |
シルバー
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132万円 |
200万円前後 |
金具がシルバーなら200万円前後、ゴールドなら205万円前後と、金具の違いだけで査定額に5万円も差がつきます。
ゴールド金具と言ってもメッキ素材ですが、シルバー金具と比べると、流通量が少ないのです。また、約10年前にシルバー金具が流行したために、中古市場にシルバー金具のほうが圧倒的に多いことも影響しています。
色
バーキンはカラーバリエーションが豊富です。色によって買取価格に差がつきますか?
約10年前は、黒、ゴールド、ブルージーン等の色が人気でした。
2016年頃はローズティリアンやターコイズのような鮮やかな色にも高値が付いていました。
代表的な色によって査定額がいくら変わるかみてみましょう。
色によるバーキン(トゴ、30cm、新品の場合)の査定額の比較 |
カラー |
定価(税抜) |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
黒
|
132万円 |
200万円前後 |
ゴールド
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132万円 |
180万円前後 |
エトゥープ
|
132万円 |
205万円前後 |
ブルーフランス
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132万円 |
170万円前後 |
トレンチ
|
132万円 |
170万円前後 |
エトゥープ・黒に次いでゴールドに高値が付いていますね。ただし、この査定額はすぐに変わるかもしれません。それくらい大きさや色は流行に左右されやすいんですよ。
バーキンやケリーなどのフォーマルなバッグの黒・エトゥープは、今後も価格が安定していくと思います。
一方、ピコタンやエブリンのようなカジュアル系の革バッグは人気色の傾向が少し異なります。
カジュアルな革製のバッグでは、どんな色に高値がつきますか?
ピコタン、エブリンのようなカジュアル系の革バッグでは、黒・エトゥープに限らず、明るい色にも安定した人気があります。
ピコタンのカラーによる査定額の差を見てみましょう。
色によるピコタンロックPM(新品)の査定額の比較 定価32万1000円 |
カラー |
大黒屋の査定額 (2021年11月現在) |
黒
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37万円前後 |
ピンク系
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35万円前後 |
オレンジ系
|
32万円前後 |
ブルー系
|
32万円前後 |
グリーン系
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~32万円前後 |
赤系
|
~32万円前後 |