「愛用の楽器が盗まれた!」
「気付いた途端、頭は真っ白!」
「一体どうしたらいいのかわからず、途方にくれてパニック!」
急に大切な楽器が手元から消えてしまったら、焦ってしまいますよね。
そのお気持ちはわかります。
しかし、ここは頑張って冷静になってください。
盗難は、被害発生から対策をとるまでの時間が短ければ短いほど、無事見つかる可能性が高まるものです。まさしく「時間との勝負」ですね。
でも、具体的に何をすればいいのでしょう?
盗まれたことを「知らせる」が第一歩
警察に知らせる
最寄の交番、警察署、もし近くに警察官がいればその方でもかまいません。まずは、真っ先に警察に知らせましょう。とにかく、「届け出た」という記録を残すことがポイントです。その後、改めて被害届を作成しましょう。
被害届を提出するとき時は、
- 楽器そのものの出自や価格
- 特徴(傷、ケースのステッカーなど、シリアルナンバー以外で固体識別ができるもの)
- あなたがオーナーであることの証拠(保証書等)
など、客観的な証明となるようなものを提出してください。写真があるとさらによいでしょう。購入時の保証書など あなたが購入者であることがわかる書類も良いですね。
保証書は、楽器店や購買元に控えが保管されていることもあります。個人輸入の場合は、通関の書類やインボイス、オークションなど個人間の中古売買の場合は、取引記録などが利用できます。
被害届を提出すると、事件番号というものが発行されます。
届け出た警察署にお願いして、事件番号を教えてもらい、控えて置くようにしましょう。
ソーシャルメディアの力を借りる!
Facebook、mixi、Twitter、ブログなどに楽器の盗難に遭ったことを書き込みましょう。盗難の状況、楽器の特徴を手短にまとめてください。
最近は、こうした書き込みがきっかけとなり、オークションや中古楽器店で販売されていることが判明するケースも増えてきています。情報はできるだけ拡散しておきましょう。
転売させない!
転売させないためには、売り先になりそうなお店などにお知らせを送っておきましょう。そのためには、前述の事件番号や 楽器の出自、特徴、さらには写真などを添付した書面を準備する必要があります。
送り先は、楽器店、楽器の小売店組合、質屋組合、リサイクルショップ(盗難に遭った場所と隣の市くらいまでの範囲)など、犯人が出没しそうなところに送ります。電話を入れた後に、FAXやメールで必要書類を送っておくと確実ですね。
保険会社に知らせる!
楽器に保険をかけている場合は、保険会社へ連絡を取りましょう。書類の送付など、保険請求に関する指示がされると思います。
まずは行動を起こそう!
何か行動を起こさない限り、盗まれた楽器が手元に戻ってくる可能性は低くなってしまいます。
楽器を取り戻すために、最も大切なのは、「何としてでも探し出してやる!」という執念と、持久力なのかもしれません。
事実、執念深く 探し続けた結果、愛器との再会を果たしたオーナーさんも多くいらっしゃいます。「諦めない」「しつこく」この気持ちが大切ですね。