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楽器に保険は掛けられる? -大黒屋の楽器盗難 注意喚起 特設サイト

保険

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大切な楽器が、事故や災害に巻き込まれて、破損する可能性は意外に高いのではないでしょうか。
住宅や車は保険に加入して、万が一のときに補償を受けることができますが、楽器の場合はどうなのでしょう?

実は、楽器にも損害保険をかけることができます。(「動産保険」という種類の保険です)

ここでは、楽器にかける保険についてお話したいと思います。

動産保険とは?

動産は、「動かすことのできる財産」を意味する言葉です。

具体的には、

  • 高価な貴金属、宝石類
  • 絵画や彫刻などの美術・工芸品全般
  • 家財や家電製品
  • 自転車
  • 事業用什器
  • 備品
  • 工業用製造機器、器具
  • 商品

などが動産にあてはまります。
つまり、楽器も動産の一つということです。

動産保険は損害保険のひとつで、上記のような品物が災害によって破損したり、盗まれてしまったときのための保険です。

動産保険を扱っているのは主に損害保険会社で、大手の損害保険会社であれば、該当する商品が必ずあります。個人で加入したり、オーケストラなどでは団体で一括加入することもあります。

動産保険の補償範囲 ~楽器の場合~

楽器に保険をかけておくと、

  • 火災、破裂、爆発、落雷による損害
  • 盗難による損害
  • 家財や家電製品
  • 水漏れなどによる損害
  • 空からの落下物による損害
  • 煙害、風災による損害

以上のような原因で被害を受けた際に補償がされます。

ただし、免責事由もあり、以下のようなケースでは補償範囲外になります。

  • 楽器の経年疲労による自然な変色、サビ、カビなど
  • 修理加工を行った際の加工着手後に起きた損害
  • 置き忘れなど、使用者の過失によって生じた損害
  • 自然災害(地震、噴火、津波、台風、竜巻、暴風雨、高潮など)によって生じた損害
  • 故意または重過失によって生じたもの

例えば、「リハーサル中に誰かの体がぶつかって倒れた拍子に破損した」などの場合も補償範囲外になる可能性があります。

また、動産保険では、音質までは補償されません。
修理後に音質が変わってしまったとしても、残念ながら補償の対象外となります。

また、「長期不在(3日以上)の間の盗難は免責」としているところもあり、アマチュアフィルで週に一度しか練習しないなど、保険に加入していても補償を受けられないこともあります。
あなたの現状に合った内容の保険に入るようにしましょう。

保険会社によって適用範囲が異なりますので、まずは保険会社に相談してみましょう。

楽器の保険加入の実態

楽器に保険をかける場合、保管場所によって保険料が変わってきます。

具体的には、

  • 自宅なのか?
  • 楽団所有の保管庫、公民館や学校などの公共施設の保管庫なのか?

などでですね。

個人用住宅で保管する場合<団体の保管庫に預ける場合

となる傾向があります。

保管庫を利用する団体が一括して保険に加入する場合でも、所有者ごとに個別契約を結びます。
保険料は、楽器が新品の場合は購入金額、中古の場合は時価に対して、保険利率をかけて算定されます。(保険利率は各損害保険会社で異なります。)

受取金の上限は100万円までとして、

弦楽器・・・年額 5,000~15,000円程度
管楽器・・・年額 3,000円程度

がおおよその目安です。

利用する場所を特定したほうが保険料は安価になりますが、楽器は通常持ち歩いて利用するものですので、「場所不特定」で加入される方が多いようです。

プロ演奏家が所有するような高額の楽器の場合、所有者と保険会社との話し合いで保険金額を個別に設定します。
ただ、楽器によっては保険の加入を断られることもあるそうです。補償額が高額になってしまうことがその理由です。

世界的に活躍するソリストの中には、オールドモデルの逸品を海外のコレクターから永久貸与されているようなケースもあります。
こうした場合、楽器は「楽器」ではなく「美術品」として扱われ、(ロイズ保険会社に代表されるような)海外の大手損害保険会社にて保険をかけているケースが多いようです。

楽器の保険加入の実態

楽器の保険加入の実態はどうなのでしょう。
公立小中学校、高等学校、その他 公営の音楽教室などは、保険に加入していないところが多いようです。

反対に、個人の演奏家、音楽指導を仕事としてされている人はたいてい保険に加入しています。

また、持ち主の年齢が下がるほど、保険の加入率は低くなる傾向にあります。これは損害保険に関する知識がないこと、所有楽器の価格が比較的安価であることが関係しているかもしれません。

保険はお守りです。

保険料は、1日あたりにするとコーヒー1杯分程度。
高額ではありませんので、お持ちの楽器によっては、入っておいても良いかもしれません。
万一、盗難や破損事故に遭ったとき、補償があるというのはとても心強いものです。