価格が上昇しているモデルは?
定番ラインのスピードマスタープロフェッショナルをはじめ、オートマチックモデル、コラボの限定モデル、どれも中古価格は上昇傾向にあります。
それぞれの価格の推移について具体的にみていきましょう。
スピードマスタープロフェッショナル
名称 |
スピードマスター プロフェッショナル |
型番 |
3570.50 |
発売当時の定価 |
40万円 |
15年前の買取価格 |
12~14万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
35~36万円 |
参考 |
新モデル311.30.42.30.01.006 (税抜定価65万円) |
スピードマスタープロフェッショナルは、オメガを代表する息の長いモデル。
オメガはNASA(アメリカ航空宇宙局)の公認時計ですが、スピードマスターはアポロ13号の船内でも使われていたことで有名です。
「宇宙船の機器が停止した危機的状況で、頼れる計測機器がスピードマスターのクロノグラフのみ」という場面で役割を果たし、乗組員たちを無事に地球へ帰還させました。
このエピソードは、たびたび書籍や映画でも取り上げられています。
定番ラインなので、もともと根強い人気を博していましたが、ここ数年さらに人気が過熱しています。
15年前の買取価格は14万円程度でしたが、現在はなんと36万円!
20万円以上も値上がりしていることになりますね。
スピードマスター リデュースド(スピードマスター オートマチック)
名称 |
スピードマスター リデュースド |
型番 |
3510.50 |
発売当時の定価 |
22万円程度 |
15年前の買取価格 |
5~6万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
18~20万円 |
スピードマスター プロフェッショナルとよく似ていますが、スピードマスター リデュースドは、プロフェッショナルの廉価版にあたります。
日常生活での使用を考慮した自動巻きのモデルで、ケースサイズもプロフェッショナルと比べるとちょっと小さめ。
10年ほど前までは、中古10万円を切る価格で店頭に並んでいましたから、学生や新社会人でも手に入りやすい入門モデルでしたね。
しかし、今となってはプロフェッショナルの高騰に引っ張られて、価格が上昇。
買取価格は15年前の3倍以上になっています。
発売当時は手に入れやすい価格だったので、お持ちの方も多いのではないでしょうか。
売るなら今がチャンスかもしれません!
スピードマスター デイト
名称 |
スピードマスター デイト |
型番 |
3513.50 |
発売当時の定価 |
30万円 |
15年前の買取価格 |
5~6万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
10~12万円 |
こちらもスピードマスター リデュースドと同じく自動巻きのモデルで、日付表示があります。
日常使いには最適で、比較的安価で手に入るモデルでしたが、こちらもリデュースドに連動して値を上げています。
スピードマスター プロフェッショナル ムーンフェイズ
名称 |
スピードマスター プロフェッショナル ムーンフェイズ |
型番 |
3575.20 |
発売当時の定価 |
25万円程度 |
15年前の買取価格 |
12~13万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
30~33万円 |
参考 |
生産終了 ベゼルがK18WG製 |
18金ホワイトゴールド製のベゼルにホワイト色の文字盤とムーンフェイズ、メタリックブルーの大きなアロー針という、スピマス(スピードマスターの略)らしくないエレガントなモデルです。
プロフェッショナルシリーズは、かつては12万~13万円程度と、非常に割安の買取価格でした。
それが黒文字盤の人気の影響もあり、今や20万円も買取金額がアップしています。
ホワイトカラー文字盤の人気も高まっているので、今後ますます価格が上昇するかもしれません。
マルイ限定モデル(ジャパンマルイリミテッド)
名称 |
スピードマスター マルイ限定モデル ジャパンマルイリミテッド |
型番 |
3510.21 |
発売当時の定価 |
30万円程度 |
15年前の買取価格 |
6~7万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
38~40万円 |
参考 |
限定品のため生産終了 |
白地に黒目の文字盤が特徴で、愛好家の間ではパンダフェイスと呼ばれています。
この白×黒のパンダ文字盤は、ロレックスのデイトナをはじめ、世界的に人気が出ているデザイン。
しかも、このモデルは15年ほど前にマルイ限定で発売された商品なので、買えるのは日本国内だけという限定品なのです。
当時は、通常のリデュースドモデルと同等か、少し上乗せ程度の買取金額でした。
スピードマスター人気×パンダ文字盤人気×流通量の少ない限定モデルという相乗効果で、急激に価格が上昇しているモデルといえるでしょう。
スピードマスター スヌーピーアワード
名称 |
スピードマスター プロフェッショナル スヌーピーアワード |
型番 |
3578.51 |
発売当時の定価 |
35万円程度 |
15年前の買取価格 |
14~15万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
170~190万円 |
参考 |
限定5441本 |
オメガがスヌーピーとコラボした可愛らしい限定モデル。
ただ、この時計は人を選ぶので、発売当時の買取価格15万円程度でした。
それがなんと!
2021年現在の買取価格は、190万円まで跳ね上がっています!
とくにこの3~4年は異常な急騰です。
ちなみに、スヌーピーはNASAの公式キャラクターなんですよ。
NASAには、NASAの宇宙計画に関わった人や企業に贈る「シルバースヌーピーアワード」という賞があります。
オメガもNASAに貢献したことが認められ、シルバースヌーピーアワードを受賞しました。
受賞したことにちなんで2003年に作られたのが、このスヌーピーとコラボしたスピードマスターなんです。
生産数は全世界で5441本と決して少なくない限定本数品なのですが…。
あれよあれよという間に、100万円以上の価値になってしまいました。
アラスカプロジェクト限定モデル
名称 |
スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト限定モデル |
型番 |
311.32.42.30.04.001 |
発売当時の定価 |
65万円 |
12年前の買取価格 |
18~20万円 |
現在の買取価格 (2021年7月現在) |
110~130万円 |
参考 |
限定1970本 |
アラスカプロジェクト限定モデルは、宇宙の過酷な気温の変化に対応するべく開発された試作品を、忠実に再現した復刻モデルです。
アルミ製の赤いケースカバーを付けていると、缶詰のように見えますよね(笑)。
このカバーのおかげで、マイナス148℃~プラス260℃まで耐えることができます。
しかし、見た目が個性的なので、「実際にコレ使う人いるの?」と思ったのは私だけではないはず。
案の定、発売当初は話題性のみが先行し、実際に購入される方は一部のコレクターだけ…という状況で、中古の買取金額もかなり割安でした。
それが今(2021年)や100万円を大きく超えた値がついています。
発売直後の買取価格は20万円程度だったことを考えると、すさまじい値上がりですよね。
発売当時は人気のなかった限定モデルは、希少価値が高まり、かえって高値がつきやすくなることがあるのです。