『新入社員がゆく!大黒屋の社内インタビュー!』
本企画は、大黒屋の新入社員が先輩査定担当者に「高値査定のコツ」についてインタビューするものです。第6弾の今回は「カメラの買取」について弊社カメラ買取担当の山名へ直撃しました。
カメラと一口に言っても、プロが使用するデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼カメラを始め、初心者でも扱いやすいコンパクトデジカメなど、幅広い種類がありますよね。それぞれいくらの買取価格になるのか、ズバリ突っ込んで質問しています。
さらに、高く買い取ってもらえるカメラの機種やメーカーはどれか、少しでも高く売るための工夫など、現場の査定担当者しか知らないポイントが盛りだくさんです。
「使わなくなったカメラを売りたい」「自宅で眠っているカメラを売りたい」「コレクションを整理したい」という方は、是非こちらの記事も参考にご検討ください。

目次

コンパクトデジタルカメラは買取可能?

一口にカメラと言っても種類は様々ですが、家庭で使用しているコンパクトデジカメは買取可能なのでしょうか。カメラの種類によって、いくらの買取価格がつくのか聞きました。

持ち込まれるカメラにはどんなものが多いですか?

カメラはおおまかに言うと、以下の3つ種類に大別されます。

  • ●デジタル一眼レフカメラ … プロ~アマチュアまで使用する高画質カメラ
  • ●ミラーレス一眼カメラ … 本格撮影もできるプロ~アマチュアカメラ
  • ●コンパクトデジタルカメラ … アマチュア~家庭用カメラ

大黒屋に持ち込まれる数はコンパクトデジタルカメラが約4割、デジタル一眼レフが約2割、ミラーレス一眼が約3割、その他フィルムカメラなどが約1割ですね。

どのカメラもお買取り可能ですが、高値がつきやすいのはデジタル一眼レフカメラミラーレス一眼カメラになります。

大黒屋査定スタッフ

デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼、デジカメ、それぞれの買取価格を教えてください

買取価格が安定している一眼レフやミラーレス一眼に対して、コンパクトデジカメはもともと定価が安いので、買取価格も安くなる傾向があります。

ただ、最近はコンパクトデジカメが若い世代に大流行しています。

コンデジの名前で再注目されていますので、思ったより高額査定になることもあります!

代表的なカメラの査定額を見てみましょう。

主要メーカーの代表的なカメラの一例(新品)
2025年12月現在
デジタル一眼レフ ミラーレス一眼 コンパクトデジカメ
メーカー ニコン キヤノン ソニー パナソニック 富士フイルム
機種 D850
D850
EOS 5D Mark IV
EOS 5D Mark IV
ILCE-7M3
ILCE-7M3
LUMIX DC-TZ99
LUMIX DC-TZ99
X-HF1 シルバー
X-HF1 シルバー
定価 約30万円 約39万円 約25万円 約6万円 約10万円
査定額 242,000円 240,000円 155,000円 53,000円 81,000円

デジタル一眼レフは性能によって幅がありますが、高いものだと中古でも数十万円の査定額になります。

ミラーレス一眼も現在非常に人気が高いので、新しい機種は特に査定額が高くなることが多いです。

コンデジも以前と比べて金額が上がってきており、予想外の高値が付くことも十分考えられます!

大黒屋査定スタッフ

以上はデジタルカメラですが、フィルムカメラも買取してもらえますか?

フィルムカメラは今でも新機種がリリースされていますので、大黒屋でもお買取りは行っています。

ただ、今はデジタルカメラが主流なので、なかなか高値は付きにくいですね。

しかし、すでに生産が終了している機種でも、1970年代に発売されたニコンのF2シリーズには根強い人気があります。

また、フィルムカメラでもドイツの高級カメラメーカー「ライカ」は高額査定になる傾向がありますね!

特に1925年に登場したMシリーズのライカは、生産から100年経った今でもマニアの方に高い人気のあるモデルです。

カメラ買取価格はどのように決まる?

買取担当者はカメラのどこを見て買取価格を決めているのか、メーカー・機種・保存状態等によってどの程度価格に差がつくのか詳しく教えてもらいました。

カメラの査定額はどのように決まるのですか?

このような点をチェックして買取価格を決めています。

  • ●メーカー
  • ●機種
  • ●発売年代
  • ●保存状態
  • ●付属品の有無

デジタル一眼レフカメラの買取価格について、これらのポイントをもとに詳しく解説していきましょう。

メーカーによる価格差

高値で買い取ってもらえるカメラのメーカーは?

デジタル一眼レフカメラは、メーカーによって買取価格に一定の価格差があると考えてください。

主要なメーカーを比較すると以下のようになります。

主要メーカーのデジタル一眼レフカメラ(新品)
2025年12月現在
メーカー ニコン キヤノン 富士フイルム ソニー
買取価格
イメージ
高め 高め 高め まあまあ高め
機種名 D7500
D7500
EOS R50 V
EOS R50 V
X-S20
X-S20
ILCE-7M3
ILCE-7M3
定価 約11万円 約11万円 約19万円 約25万円
査定額 80,000円 76,000円 140,000円 155,000円

このなかでも、ニコンとキヤノンはデジタル一眼レフカメラの2大メーカーで、高値がつきやすいです。

富士フイルムもデザインがよく人気の高いものは値段が安定して高いですね!

流通量が多く需要があれば、価格は安定します。

またここにはありませんが、ライカは定価が高くコレクターズアイテムとしても人気があるので、中古市場でもかなりの高値で取引されていますね。

性能による価格差

性能によってはどのように価格に差がつくのでしょうか?

デジタル一眼レフは、性能によって以下の3つのレベルに分かれます。

入門機 … アマチュアから初心者が使用
中級機 … セミプロからアマチュアまで使用
上級機 … プロ用

上級機になるほど買取価格は高くなります。
キヤノンのミラーレス一眼カメラ(ボディのみ)の、上級機~入門機の査定額を比較してみましょう。

キヤノンのミラーレス一眼カメラ査定額(状態の良い中古品の場合)
2025年12月現在
機種名 EOS R1
EOS R1
EOS R5 Mark II
EOS R5 Mark II
EOS R50
EOS R50
性能レベル 上級機 中級機 入門機
発売年 2024年 2024年 2025年
定価 約109万円 約65万円 約11万円
査定額 695,000円 420,000円 64,000円

キヤノンEOS R1は上級機のプロフェッショナルモデルとなり定価も高いので査定額も高くなります。

また、センサーサイズや高速連続撮影ができるかどうかで価格が大きく変動します。

EOS R5 Mark IIは中級機という位置付けで、上級機よりもやや査定額は下がります。

入門機(初心者用)のEOS R50は、上級機、中級機、入門機の中で査定額は最も低くなります。

ただ、新品から見た買取の掛け率は、定価と比べると需給の関係で入門機種のほうが高いです。

入門機種では上級機種と比べ軽量化されていたり、操作が簡単だったりといい面もあるので一概に定価が高い上級機種が全て優れているとも言い難いのです。

発売年による価格差

発売年によって、価格はどれくらい変動するのですか?

デジタル一眼レフカメラは、基本的に1~5年スパンで新機種が発売されており、製造年が新しいものほど高値が付きます。

キヤノンの上級機シリーズの査定額を比較してみましょう。

キヤノンシリーズの査定額(状態の良い中古品の場合)
2025年12月現在
機種名 EOS-1D X Mark III
EOS-1D X Mark III
EOS R3
EOS R3
EOS R1
EOS R1
発売年 2020年 2021年 2024年
定価 約95万円 約79万円 約109万円
査定額 250,000円 275,000円 695,000円

似たようなシリーズであっても、新機種が発売されるごとに、古い機種は価格が定価と比べると下がっていきます。

入門機種にも上級機種と同じことが言えます。

キヤノンの入門機シリーズの査定額(状態の良い中古品の場合)
2025年12月現在
機種名 EOS Kiss X10
EOS Kiss X10
EOS Kiss M2
EOS Kiss M2
EOS R50
EOS R50
発売年 2019年 2020年 2025年
定価 約9万円 約7万円 約11万円
査定額 53,000円 54,000円 64,000円

以前は上級機種のほうが査定額が高くなりやすい傾向がありました。
しかし、現在は若い世代の方にもカメラの需要が出てきた為、入門機種も値段が落ちづらくなってきています。

保存状態による価格差

保存状態はどのような点をチェックしているのですか?

デジタル一眼レフは、主に以下の点をチェックしています。

  • ●グリップ(樹脂)部分のベタつきがないか
    グリップ部分の確認
  • ●ダイヤルがきちんと反応するか
    ダイヤルの確認
  • ●凹んでいないか、キズはないか
  • ●動作に問題はないか
  • ●撮影画像がメディアに記録されるか

見た目だけでは分からないことに関しても、実際に手に取って動かしてみて細かくチェックします。

査定をスムーズに行うためにも、あらかじめ充電した状態でお持ちいただくとよいですね。

保存状態によってどれくらい買取価格に差が出るのでしょうか?

大黒屋では独自のチェック項目を設け、カメラをランク付けしています。

ランクによる査定額の差は以下の通りです。

キヤノンR1の状態による査定額の比較
2025年12月現在
ランク 状態 査定額
Nランク 買った状態のまま一度も使用していない 750,000円
yajirushi Aランク 数回の使用でキズもなくキレイ ~695,000円
Bランク 通常使用で小キズ程度 ~590,000円
Cランク 使用感が目に見えキズ多数 ~450,000円
Dランク以下 かなり使用感あり ~300,000円

Nランクとは、新品状態のことをさします。

一度だけ箱を開けてみたくらいなら、Nランクと言えるでしょう。

付属品の有無

付属品の有無は買取価格に影響しますか?

バッテリーや充電器(チャージャー)の有無は査定額に大きく影響する場合があります。

もしカメラの充電がなく動作の確認ができないと、お買取り自体ができないこともあります。

互換性のあるバッテリーが店舗にあれば査定できますが、充電器(チャージャー)が無い場合や社外バッテリーの場合は減額対象となります。

カメラのバッテリー カメラの充電器
カメラのバッテリー カメラの充電器

バッテリーや充電器(チャージャー)がどうしても見つからない場合は、ひとまず店舗にお持込みいただきご相談ください。
一方、カメラのストラップやカメラのケースの有無は買取価格に影響しません。

レンズがセットになっていると、査定額に影響しますか?

もちろん、レンズはボディと同じように価値のあるものですから、一緒にお持ちいただければ買取価格はアップします。

入門機にはレンズとボディがセットになった「レンズキット」という商品があり、セットで持ち込まれるお客様も多いです。

レンズの買取価格はいくらでしょうか?

レンズはボディよりも買取価格が安定しています。保存状態さえよければ、製造年代が古くても値崩れしにくいのです。

レンズの査定額の一例をご紹介しましょう。

各メーカーのレンズ査定額(新品)
2025年12月現在
メーカー ニコン キヤノン シグマ タムロン
機種 NIKKOR Z 50mm 
f/1.2 S
NIKKOR Z 50mm
f/1.2 S
RF28-70mm 
F2.8 IS STM
RF28-70mm
F2.8 IS STM
24-70mm 
F2.8 DG DN II
24-70mm
F2.8 DG DN II
17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD
17-70mm
F/2.8
Di III-A VC RXD
定価 308,000円 188,100円 198,000円 107,800円
査定額 201,000円 145,000円 140,000円 65,000円

レンズはカメラメーカーだけでなく、シグマやタムロンなどレンズ専門メーカーからも発売されています。

ただし、メーカーで査定額に差がつくことは基本的になく、あくまでレンズそのものの価値で判断されます。

レンズを査定するときはどのような点をチェックしているのですか?

レンズはとてもデリケートなアイテムですから、このような点をチェックしています。

  • ●ホコリ、レンズ内側にカビがないか
    ホコリやカビが付着している位置によって撮影に影響を与えることがあります。

    カビがついているレンズ
    カビが生えたレンズ
  • ●曇り
    硝材表面の腐食でくもりが発生し、レンズが濁ってしまうことがあります。

    曇りのあるレンズ
    曇りのあるレンズ

このような点が見受けられると、査定額が減額となる場合があります。

もちろんボディと同じように、定価が高く、高性能の商品であれば、多少状態が悪くてもそれなりの値はつきますね。

カメラ買取価格アップのコツ

最後に、デジタル一眼レフやミラーレス一眼カメラをより高値で買い取ってもらうためのコツを聞きました。

「少しでも高く売りたい」というお客様にアドバイスをお願いします。

このようなことに気を付ければ、査定額アップにつながるかもしれません。

  • ① 購入後はなるべく早く売る
    使わないからといってしまいっぱなしでは査定額が下がってしまいます。経年劣化や故障の恐れもありますので、売るタイミングは早ければ早いほどいいですね。
  • ② できるだけ湿度の低い状態で保管
    カメラやレンズは湿気が大敵です。密閉した容器に乾燥材を入れて保管する、専用の保管庫を利用するなどの対策を取りましょう。
    カメラは専用ケースに入れて保管してください。
  • ③ 使用後はホコリを掃ってからしまう
    カメラ専用のブロアー(エアーでホコリを掃うメンテナンス用品)などを使用し、使用後は必ずホコリを掃っておきます。特にズームレンズにはホコリが入りやすいので要注意です。査定前にできるだけ綺麗にしておきましょう。
  • ④ 付属品をセットで持ち込む
    チャージャー(充電器)、バッテリーなどの付属品は必ず一緒に持ち込みましょう。査定の際には電源を入れて動作を確認することになるので、あらかじめ充電をしてから持ち込むと、買取がスムーズに行えます。
  • ⑤ 複数点持ち込むと査定アップの可能性
    ボディはもちろん、交換レンズなども一緒に複数点持ち込めば、査定額アップにつながることもありますので、まとめてお売りいただくことをおすすめいたします。
カメラはケースに入れて保存してください。
レンズの専用ケース

大黒屋査定スタッフ

次々に新しいモデルが発売されるデジタル一眼レフカメラ。

「今持っているカメラよりも上級機を」「新しい機能を備えたモデルを」と、買い替えを検討されている人も多いのでは?そんな時は一度大黒屋へご相談ください。

社内インタビューを終えて

いかがでしたか?

一昔前まで、「一眼レフカメラ」と言えば、男性の愛好家やプロ用のカメラというイメージでした。

それが「デジタル一眼レフ」「ミラーレス一眼」の登場と共にパソコンの普及も手伝い、女性でも気軽に一眼カメラを楽しめる時代になりましたよね。

あなたのご自宅にも1個や2個は眠っていませんか?
使わない一眼カメラがあれば、ちょっとしたお小遣いになるかもしれませんよ!

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カメラ高価買取