貴金属で「偽物」と言われるものは大きく分けて以下の3種類です。
- 1. 表示よりも実際の純度が低い物
- 例)K10なのにK18と刻印されている
- 2. 金メッキ製品
- 例)K18と刻印があるのに実は金メッキ
- 3. 一部だけ金を使用している物
- 例)刻印のある留め具の部分だけ金を使用していて他が金メッキ
中でも一番多いのが金メッキ製品です。
金メッキ製品の場合はブランドのアクセサリー類でも広く使用されているため、本物・偽物の判断よりも多くは「金」なのか「金メッキ」なのかの判断になってきます。
「自分でも金と金メッキを簡単に見分ける方法はないの?」と思われる方のために、貴金属とメッキ製品を簡単に見分ける方法をご紹介します。
金製品とメッキ製品の1番簡単な見分け方は「磁石反応」です。
金は24金(金含有量が100%に限りなく近い)や、22金(金含有量91.6%)、一般的にジュエリー製品に多く使用される18金(金含有量が75%)などが存在します。金の含有量を測るためには「比重計」を使用します。
純金以外は金とその他の金属を混ぜて作られた合金で、K18の場合は75%が金で25%が銀や銅などの割り金で作られています。
金はもちろん、割り金に使われる銀や銅も磁石反応はない為、もし磁石にくっついた場合はメッキの疑いがあります。
※古い物では稀に磁石に反応する割り金が使われている物もあるため、全てに当てはまる訳ではありません。
刻印を確認する
プラチナ850/プラチナ900 ダイヤモンドネックレス
金・プラチナには純度によって様々な刻印が存在します。
金の場合「K18」や「750」などの刻印が、プラチナの場合「Pt850」や「Pt900」と刻印された物が多いです。
それらの刻印の横に日本国旗のマークが入っていれば、日本で定められた検査をクリアしている日本の造幣局のお墨付きという証なので安心です。
プラチナ製品では稀に「P.M」や「P.m」と刻印された物がありますが、これらは古い物に多い刻印で、プラチナ含有量が70%~85%とばらつきがあります。
場合によってはプラチナがほとんど含まれていない物もあるので注意が必要です。
少し削ってみる
では、銀や銅のように磁石に反応しない金属がメッキ処理されていた場合はどう判断するのでしょうか?
貴金属買取専門店では「試金石(しきんせき)」と呼ばれる石で金属の表面を削る事があります。
メッキ製品は表面を薄く金でコーティングしているだけなので、少し削ってみると中の素材が見えてきます。
中の素材が銀だった場合は銀色が見えてきて、銅だった場合は赤茶色の下地が見えてきます。
一般的に国内で製造された金製品はK18やK14のように数字の前にKが付きますが、稀に「18K」の様に数字の後ろにKが付く物があります。
これは業界的には「あとK」と呼ばれ、古い海外製品(主に東南アジア地域)に多くみられる刻印です。あとKは純度が表示より低かったり、刻印とは全く違う物(偽物)の場合があります。
そのため、18Kと刻印されていても買取できない物や、品位を下げてのお買取りになる場合があります。
金・プラチナ製品の中には刻印が確認できなかったり、形状によっては貴金属かどうかの判断が難しい物もあります。
その場合はプロの専門査定員が無料で査定いたしますので、お気軽に弊社までご相談ください。

